出版社内容情報
安保法制、戦後70年談話、メディアの距離、歴史認識など、安倍首相やその周辺の発言を拾い、「言葉」を通じて政治状況を読み解く。
はじめに
「断定口調」「レトリック」「感情語」/両極に振れつづける負の連鎖
第1章 安保法制をめぐる首相の「迷言」
「私は総理大臣なんですから」/ポツダム宣言を読まずに「戦後レジームの脱却」
「早く質問しろよ!」で議場が騒然/「日教組!」「木鶏たりえず」
ヤジを放置する「今の日本の空気感」/与党のオウンゴール/無理筋の理屈
学者の言葉と政治家の言葉/頻繁に使われる「レッテル貼り」/斎藤隆夫の反軍演説
強行採決後に「丁寧に説明していきたい」/安保法制をめぐる各紙のスタンス
「アベ政治を許さない」/「法的安定性は関係ない」と言い放つ首相補佐官
「他に適任がいないんだよねえ」/抗議行動を報じる「一方通行の言論」
同じ土俵で議論ができない国/想定事例の現実味/元最高裁長官の明快な批判
新たな安保法制が成立/カウンターデモクラシーの新しい動き
「国民多数が望まぬなら不要にできる」/イエスかノーかの劇場化に陥る
第2章
内容説明
「早く質問しろよ!」「国民の理解が深まっていない」「全く正しいと思いますよ。私は総理大臣なんですから」政治家に失言や暴言はつきものだが、かつてこれほど「迷言」を吐く首相がいただろうか。自分に対する批判は「レッテル貼り」「デマゴーグ」。一方で自らが発する暴言は「言論の自由」。安保法制、戦後70年談話などをめぐる「アベ流言葉」を通して政治・言論状況を読む。
目次
第1章 安保法制をめぐる首相の「迷言」(「私は総理大臣なんですから」;ポツダム宣言を読まずに「戦後レジームの脱却」 ほか)
第2章 戦後70年「安倍談話」を検証する(読売までも首相と一線を画す;「未来志向の談話」 ほか)
第3章 報道を分裂させる権力中枢(テレビ局へ「公平中立」を求める要望書;大手メディアへの警戒心 ほか)
第4章 祖父ゆずりの憲法観と歴史認識(「96条の先行改正」で改憲;特定秘密保護法案の成立に専念 ほか)
第5章 東京オリンピック騒動と原発(相変わらずの断言調;槇文彦氏が五輪メーン会場案に異議 ほか)
著者等紹介
徳山喜雄[トクヤマヨシオ]
1958年生まれ。朝日新聞記者。写真部次長、雑誌『AERA』フォトディレクターなどを務める。東欧革命やロシア・旧ソ連諸国の崩壊などを取材(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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