出版社内容情報
いま日本経済は、資本主義市場経済の内部から生じた世界恐慌の打撃に苦しみ続けている。この低迷をどう打開すればいいのか? アベノミクスで本当によくなるのか? 直すべき課題を明らかにする。
内容説明
アベノミクスでは、雇用と生活の不安は解消できない。円安誘導や日銀による量的金融緩和も、公共事業中心の財政出動も、この「失われた20年」で何度も繰り返されてきた。だが、内需の不振からもデフレからも脱却できず、国家債務の危機を深めただけだった。本当に必要な経済政策とは何か!?―。
目次
第1章 たらい回しされる世界恐慌(発端としてのサブプライム恐慌;一時的景気回復からソブリン危機へ ほか)
第2章 世界経済危機の構造と動態(労働力商品化にもとづく資本主義の矛盾の現実的展開;世界経済のリ・オリエントか ほか)
第3章 深まる日本経済の衰退(低成長から超低成長へ;東日本大震災と原発事故の衝撃 ほか)
第4章 新自由主義政策の意義と限界(その本質と基盤;成績は評価できるか ほか)
第5章 どうすれば打開できるのか(打開すべき問題点;二一世紀型の社会民主主義と社会主義の理念 ほか)
著者等紹介
伊藤誠[イトウマコト]
1936年東京都生まれ。東京大学経済学部卒業。東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。経済学博士。東京大学名誉教授。日本学士院会員。専門領域は理論経済学、現代資本主義論、社会主義論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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