出版社内容情報
スポーツなどで「がんばれニッポン」と熱くなる私たち。そもそも「国」とは、私たちにとって何なのか? 根本からやわらかく考える。
【著者紹介】
東京経済大学准教授
内容説明
今の国のあり方は終わろうとしているの?イスラーム国がでてきたのはなぜ?国のあり方を知ることは、自分のあり方を考えることだった!
目次
第1章 今の国のあり方はいつできたの?
第2章 国民国家と差別が関係あるの?
第3章 日本ってどんな国?
第4章 私にとって国ってなに?
第5章 国民国家の時代が終わろうとしているの?
第6章 どうして今「ディアスポラ」なの?
著者等紹介
早尾貴紀[ハヤオタカノリ]
1973年福島県生まれ。東北大学大学院経済学研究科博士課程修了。現在、東京経済大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちゅんさん
50
稀に見る良書。中学生を対象に描かれているが大人が読んでもとても勉強になる。これを読めば世界史、地理、宗教、政治や時事問題まで区別することなく一つの繋がりとして学べると思う。これを中学生のうちに読めれば考える力がつきそうだし読みやすいしほんといい本。“国民国家”という国のあり方は変わる時期(限界?)にきてると感じた。だって国は私たちが困ってても助けてくれないじゃない?あと原発にこだわる理由には驚愕した。2020/04/14
ちゅんさん
41
再読。初読のときはとても良い本だと思ったけど再読してみて著者の過激と言えなくもない主張が少し気になった。それでも良書ではあると思うがまだバランス感覚が十分に備わっていない中学生に読ませるには疑問が残る。2021/07/11
樋口佳之
33
シオニズムに関わるお話など勉強になります。ただ今のような各国の対応が目の前で試されている時に読むと、まず独立した市民国家を持つ事も大事だろうと改めて思う。国民全てを蔑ろにするとか国の体を為してない。2020/04/16
ぺったらぺたら子
17
まずは東日本大震災での著者のディアスポラ体験から始まり、国民国家とは何か、国家にとって国民とは何か。という事が簡潔に明確に語られ、我々が信じ込まされている単純な国家のストーリーは覆され、多面的な視野を与えてくれる。そして未来の国家の有り方をも示す良書。これを中学生で読めれば頭が良くなって幸せだが、大人に読んで欲しい。或いは学校でこういう方法で教育は出来ないものだろうかね。単品を暗記するのではなく、全体が繋がり、像が結ばれ、考える人となる。内容はアマゾンの評が皆さん凄く良いので参照して欲しい。超オススメ本。2019/11/23
かんがく
10
国民国家という難しい概念について、ユダヤ人、原発、沖縄などの具体例を用いて中学生向けに説明。試みと題材は良いが、核心の部分がフワっとしているため、やや消化不良。2021/02/10