出版社内容情報
「ジェンダー」を歴史学の批判的方法概念として初めて提起し、周辺化されていた女性の歴史に光をあて、歴史記述に革命的転回を起こした記念碑的名著。30周年改訂新版。
内容説明
「ジェンダー」とは、権力と政治について究明し、理解するための分析ツールである―。権力が構築される過程で、性的差異がどのように利用されてきたかを明らかにし、歴史記述のみならず、歴史学そのもののあり方に決定的な変容をもたらした古典的名著。初版刊行から三〇周年を記念した改訂新版。
目次
第1部 フェミニズム歴史学に向けて(女性史について;ジェンダー―歴史分析の有効なカテゴリーとして)
第2部 ジェンダーと階級(言語・ジェンダー・労働者階級の歴史;『イングランド労働者階級の形成』のなかの女たち)
第3部 歴史のなかのジェンダー(男にとっての労働、女にとっての労働―一八四八年のパリ衣料産業における労働と家族をめぐる政治;統計は労働をどう描いたか―『パリ産業統計 一八四七‐四八年』;「女性労働者!神を恐れぬ汚れたことば…」―フランス政治経済学の言説に見る女性労働者、一八四〇‐六〇年)
第4部 平等と差異(シアーズ裁判;アメリカの女性歴史家たち―一八八四‐一九八四年;平等という難問)
著者等紹介
スコット,ジョーン・W.[スコット,ジョーンW.] [Scott,Joan Wallach]
1941年、ニューヨークのブルックリンに生まれる。プリンストン高等研究所社会科学教授。専門はフランス史・ジェンダー史。著書に、『カルモーのガラス工』(H.B.アダムス賞受賞)などがある
荻野美穂[オギノミホ]
1945年生まれ。元大阪大学教授。専門は女性史・ジェンダー論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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yokkoishotaro
挙燭