出版社内容情報
友だちとケンカして落ちこむ未央のまえに、突然現れたかさの修理屋さん。くもった心にきくという「くもりがさ」をかしてくれて…。
内容説明
心のなかがどんよりくもり空の未央のまえに、とつぜんやってきた、ふしぎなかさのしゅうりやさん。くもった心にきくという「くもりがさ」をかしてくれて…。小学校低学年から。
著者等紹介
佐藤まどか[サトウマドカ]
東京都生まれ。1987年よりイタリア在住。デザイナーとして活躍する一方、専門誌のライターを長年務め、その後児童文学を書きはじめる。第22回ニッサン童話と絵本のグランプリで童話大賞を受賞した『水色の足ひれ』(BL出版)でデビュー。作品に『スーパーキッズ 最低で最高のボクたち』(第28回うつのみやこども賞を受賞)など多数。日本児童文学者協会会員。季節風同人
ひがしちから[ヒガシチカラ]
大分県生まれ。筑波大学芸術専門学群視覚伝達デザイン科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かおりんご
22
児童書。マミちゃんとけんかをした未央は、ちょっとゆううつ。そんなときに、不思議な雨傘修理屋さんに出会う。修理屋さんから借りたのは、くもりがさ。一見なんの変哲も無い傘なのに、未央の気持ちを晴れにしてくれる。一人読みなら低学年から。子供の気持ちに寄り添ってくれる。2019/09/29
マツユキ
12
友達と喧嘩して、心までどんより曇り空の未央は、壊れた傘を修理する不思議なおじいさんに出会い…。年齢関係なく、人間関係は難しいですが、一緒に笑えたら。不思議な傘を通して、未央ちゃんが自ら学んでいくのが清々しい、素敵なお話でした。絵も可愛い。2022/12/06
遠い日
12
「友だち」の哲学と、傘のファンタジー。仲良し同士の気持ちが、いつも「いっしょ」かどうかで、マミちゃんとケンカした未央。心はどんより、天気もどんより。だいじな傘も骨が折れたまま。そこへ、救いの神のように現れた傘直しのおじいさん。不思議なことを言って、未央に代わりの傘を貸してくれたことから、未央の気づきが始まる。思いやりの気持ちを、おじいさんとのことばのやり取りから、学ぶ。仲良しの気持ちの擦り合わせは、難しいもの。自然に相手の気持ちを汲むことができたら、心は曇らない。2018/10/13
スリーピージーン
11
同じ意見を持ったり、相手に意見をあわせたりすることではなく、相手の意見や心情を尊重してくれるのがほんとの友達。大人だってなかなか難しい。同調圧力は子供の社会にもあるね。不思議な傘屋さん🌂がでてきて、主人公に大切なことを知らせてくれる、可愛い、いいお話です。「だんまりうさぎ」シリーズのひがしちからさんの絵。子供の可愛らしさがあふれてる。2021/07/16
けいねこ
4
晴れた日に日がさ、雨の日に雨がさをさすなら、曇りの日にはくもりがさ? その発想がおもしろい。気持ちが同じか違うかって、とてもむずかしい。いくつになっても、それが原因のトラブルってあるし。このおはなし、いつか読んだひとの支えになってくれるかも。2018/02/08