目次
哲学は戦慄から始まる
「神は死んだ」
学問の危機と哲学
終わりへの存在
死への共同存在
大学の危機と哲学
理論と実践もしくは観照と行為
労働のゆくえ
ハイデガーからアーレントへ
区別することの意味
始まりへの存在
近代と現代世界
始まりの時間性
世界への愛のために
著者等紹介
森一郎[モリイチロウ]
1962年埼玉県に生まれる。1986年東京大学文学部哲学専修課程卒業。1989年東京大学大学院人文科学研究科哲学専攻修士課程修了。同博士課程中途退学、東京大学文学部助手、東京女子大学文理学部専任講師、助教授、教授を経て、東北大学大学院情報科学研究科教授。博士(文学)。専攻:近現代ドイツ哲学、現代における哲学の可能性。著書『死と誕生 ハイデガー・九鬼周造・アーレント』東京大学出版会、2008年(第21回和辻哲郎文化賞・学術部門受賞)ほか。訳書:『活動的生』ハンナ・アーレント著、みすず書房、2015年(第52回日本翻訳文化賞受賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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みどりくない
4
きちんと読み解けなかったが、ハイデガーとハンナ・アーレントを比較しながら学べたのは良かった。そして自分がナチスの一員になり得たかもしれないと感じると同時に相模原での事件を思い出すと現代社会においても労働のもとに平等を見出している人は多い気がした。この考え方があの悲劇にも繋がりうる程のものだとは思わなかった。また唯物論にもホロコーストの悲惨さを思い出させられた。2018/05/31
さちめりー
1
#放送大学 #現代の危機と哲学 22年度後期の履修科目は閉講してしまうものの中から選んだ。ニーチェの「ツァラトゥストラはこう言った」を読み終えた興奮もありこの科目を選択したが、哲学を生まれてはじめて履修する初心者にはおおよそ太刀打ちできない科目であった。ハイソで高尚な物腰の語り口が鼻についてしまう。不安をあおり不安にあおられることに哲学の存在意義があるのか。記述式の通信指導も散々な結果だった。とはいえハイデガーやハンナ・アーレントなど近代西洋哲学の思考に触れることができ価値ある経験となった。2023/01/15