出版社内容情報
角筈、材木町、十二社など、かつて使われていた町名=旧町名。16年旧町名を探し続けてきた著者が、東京23区の旧町名を一挙紹介!
内容説明
散歩趣味にもいろいろあるけど、やってることが抜群に怪しいぞ。行政上は消滅したものの、街角で発見できた東京23区・200個の旧町名を写真とともに紹介。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Roko
29
町名変更によって、地図上から無くなってしまった町名がたくさんあります。でも、意外なところに旧町名が残っているのです。それは駅名やバス停名、お店の屋号、橋の名前、変わったところでは電柱につけられている金属の画標、鉄道の高架橋の名称などがあります。どの地名にも、その名前になった理由があります。その地域に特定の職業の人が集まっていた(木挽町、鍛治町、御徒町など)とか、地形を表している(谷、川、江、台、淵など)とか。そういうことを無視して新しい住所表記にしてしまったのって、余りにも役所的で悲しいなと思うのです。2023/04/21
山口透析鉄
25
市の図書館本で。都区内の旧町名が残っている看板や住所表示などを探したエッセイみたいな本です。 各種フィクションに出てくる地名や、知人の住んでいる住所等も出てきたりします。本の中に出てくるコラムとかは興味深いのですが、個別の項目は思ったほどでもなかったかな……地図とかのエッセイならばやはり今尾恵介さんの本とかの方が良いです。 ちょっと文章に統一感が感じにくいので、編集の余地がまだまだありそうというか。 巻末の能町さんとの対談とかはまぁまぁでした。街歩きから派生する作品ということでは路上観察学会っぽいです。2025/03/10
バジルの葉っぱ
5
この前に読んだマニア本の中に登場していた方の著書としてあがっていたので読んでみた。わたしも、味のある旧町名、見かけるたびに前から気になっていました。こういう切り口でまとめた本そんなにないですよね。23区の旧町名を区ごとに網羅されています。1つ1つがもうすこし深く掘り下げられてたらもっとおもしろいのにと少し思いましたが…2023/08/20
チョビ
4
文章にクセがありすぎで、時に旧町名と全く関係ないことを話していて、何が言いたいのかさっぱりわからない。普通住居表示と地図で場所を探すんじゃないの?最近はないからキツいのであって。やってることも「うん、すごい。」のレベルであって、研究しているわけではなく、あくまで住居表示を探して満足のラインと思われる割に、能町氏との対談になるとそれなりに主張があったりと・・・。わからん。2023/08/07
おーいし
3
旧町名というニッチなところに着目して、東京中の旧町名を示すものとその地のエピソードをまとめた本書。これをエンタメとして楽しめる人はなかなか多くはないだろうが、位置づけとしてはエンタメになるはず……。 そうはいっても史料としての性格も有した本書。これを片手に東京さんぽもよいかも。2023/04/15