出版社内容情報
風野真知雄[カゼノ マチオ]
著・文・その他
内容説明
札差「佐野屋」から「珠子には商才がある」と熱烈に口説かれて、心がぐらりと揺れる芸者の珠子。その様子を見かけた愛坂桃太郎は、孫の桃子に会えなくなる日が近づいてきたかと思うと、気が滅入ってしまう。そんな桃太郎の心をよそに、桃子はすくすく成長し、桃太郎と「あっぷっぷ遊び」に夢中になる。懸命に真似する桃子に心癒される桃太郎だったが、あっぷっぷのせいで思わぬ危機が訪れる。大人気シリーズ第八弾!
著者等紹介
風野真知雄[カゼノマチオ]
1951年生まれ。93年に「黒牛と妖怪」で第17回歴史文学賞受賞。『沙羅沙羅越え』(第21回中山義秀文学賞受賞作)などの著作がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
108
わるじい秘剣帖「あっぷっぷ」8巻。今回も楽しく読み了、拷問屋啓蔵さんは出番なし、秘剣なし、増々玄蕃が怪しいですね、次巻も桃子の成長が楽しみです。2017/12/17
タツ フカガワ
59
シリーズ8作目は4話の連作で、78人の家士、奉公人を密かに殺害して菩提寺に埋めたという疑惑、そして数年前から続く辻斬り疑惑が向けられる大身旗本の岡崎玄蕃の正体が明らかになっていく。桃子の母親で芸者の珠子の女心の移ろいが描かれる「好きも嫌いも」がよかった。2024/09/16
kei302
44
桃子がよその子になると思ってすっかり老け込んだり、 物忘れを心配したり。今回は何だか身につまされました。 事件の真相が山場に迫ってきた。玄蕃悪者と見せかけて、実は違うのでは? と思っているのですが...2020/07/08
ベルるるる
31
シリーズ8作目。今作は珠子が主役みたいなもの。ちょっと切ない。桃子ちゃんが救ってくれてるね。2017/08/26
美月0217
29
もしかして珠子と佐野屋は・・とちょっぴり思ったけど、なるほどそうか・・そして佐野屋は・・かあ。桃子のおしめ(それも濡れている)でやっつけちゃうわるじいはかっこいいね(笑)2018/06/11