集英社文庫<br> 事件は終わった

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集英社文庫
事件は終わった

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  • サイズ 文庫判/ページ数 384p/高さ 16cm
  • 商品コード 9784087448177
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

出版社内容情報

年の瀬に起きた痛ましい〈地下鉄S線内無差別殺傷事件〉。
突然、男は刃物を振り回し、妊婦を切りつけ、助けに入った老人を刺殺した。
時は過ぎ、事件に偶然居合わせてしまった人々には、日常が戻ってくるはずだった───。

会社員の和宏は、一目散にその場から逃げ出したことをSNSで非難されて以来、日々正体不明の音に悩まされ始め……(「音」)。

切りつけられた妊婦の千穂は、幸いにも軽傷で済んだが、急に「霊が見える」と言い出して……(「水の香」)。

事件発生直前の行動を後悔する女子高生の響が、新たな一歩を踏み出すために決心
したこととは(「扉」)。

人生に諦念を抱える老人が、暴れる犯人から妊婦を守ろうとした本当の理由とは(「壁の男」)。
など、全6編。

大注目の『このミス』大賞&日本推理作家協会賞受賞作家が贈る、事件が終わって始まった、少し不思議でかなり切ない“その後”を描く連作短編集。


【著者略歴】
降田 天 (ふるた・てん)
執筆担当の鮎川颯(あゆかわ・そう)とプロット担当の萩野瑛(はぎの・えい)による作家ユニット。少女小説作家として活躍後、2014年に「女王はかえらない」で第13回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、降田天名義でのデビューを果たす。18年、「偽りの春」で第71回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞。他の著書に、「偽りの春」が収録された『偽りの春 神倉駅前交番 狩野雷太の推理』、『彼女はもどらない』、『すみれ屋敷の罪人』、『ネメシスⅣ』、『朝と夕の犯罪』、『さんず』などがある。


【目次】

内容説明

年の瀬に起きた〈地下鉄S線内無差別殺傷事件〉。男は突然、奇声を発しながら刃物を振り回して妊婦を切りつけ、助けに入った老人を刺殺した―。会社員・和宏は、一目散に逃げたことをSNSで非難されて以降、正体不明の音に苦しむように(「音」)。人生に諦念を抱く老人が暴れる犯人から妊婦を守ろうとした本当の理由とは?(「壁の男」)ほか、全6編。事件に居合わせた人々の“その後”を描く連作短編集。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

のんちゃん

28
年の瀬に地下鉄の中で起きた無差別殺傷事件に居合わせた人々の事件後の物語と、なんとなくワイドショー的内容を想像して読み始めたが、その想像とは全く違う展開、構成だった。そこに居合わせ人々が直接的に、また、間接的にも心的外傷後ストレス障害に悩まされる様子が苦しい。が、各々が各話の最後で前向きになる結末で救われる。そして、最終話で事件と関わりのないある男性が話を締める展開もお見事。桜庭一樹氏の解説もこの作品の読み方の核心を突く。内容、構成共にもう一度言うが、お見事。作者著『偽りの春』も唸ったが、今回もまた唸った。2025/10/01

mayu.

25
電車内で突然青年がナイフを振り回した〈地下鉄S線内無差別殺傷事件〉をきっかけに日常が一瞬にして変わってしまった人々の事件のその後の日々を描いた連作短編集。犯人や事件を深堀るのではなく、事件を経験した人達について描かれているのが気になって手に取った。自分にだけ聞こえる音や見えるもの。事件がその場にいた人達に与えた大きな影響とそれに伴う闇にザラザラした気持ちが広がる。物事は多面的なもので見えているものは一部だと解説を読んでとても思う。最後に描かれた「壁の男」が良かった。2025/09/29

NAOAMI

12
地下鉄車両内で起こった無差別殺傷事件。襲われた妊婦を救うべく立ち向かった老人が命をおとした。何もせず逃げただけの人がSNSで攻められたり、命を救われた人が罪の意識に囚われたり、関係ないのに関係してたり、様々な心模様を描く連作短編。終章の視点人物は事件との接点がないイラストレーターで、ある老人の交流。なんだ?この変化球は?と思わせるも、実はこの一冊通して、事件で死亡した老人がどんな人物だったのかを浮き上がらせる本線だったか。周到なまわり道で解ってきた彼のキャラが各篇への赦しになっている構図に巧みさを感じた。2025/10/06

ohion

7
地下鉄で起きた殺人事件。その場に いあわせた人たちのその後を描く連作短編集。加害者家族、被害者家族を描いたものは読んだことあると思うけど、いあわせた人たちってのは初めてな気がする。ひとのココロを描き、闇をみつめる物語がしみる。自分のせいで殺されてしまったと考える女子高生の歩みにジャーナリストをみました。2025/10/06

TOMTOM

2
降田さんの本は3冊目?くらいで、暗い?重い?高湿度?などといろいろと考えていたけど、「闇」なんだと感じました。物語全体に漂う闇が、なかなかページを進ませない。けれども闇の反対の「光」もちらほら見受けられる。その光を求めて読み進めているんだろうなあ。2025/09/29

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