内容説明
小前屋を訪れた田宮伴内から御前の死を報された元奥女中の紗智は、深い哀しみに沈みこむ。その後田宮は定海の地に戻るが、御前を喪った藩政は困難を極めていた。一方、紗智のことを案じつつも浅井蔵人との避けられない勝負を控えている忠兵衛は、これまでなら引き受けなかった類の喧嘩仲裁の場に臨む。書き下ろし長編時代小説、衝撃の第十三弾。
著者等紹介
芝村凉也[シバムラリョウヤ]
1961年宮城県生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。二十数年のサラリーマン生活を経て著述活動に入る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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とし
71
返り忠兵衛 江戸見聞風「炎咽ぶ」13巻。御前が亡くなり、再び定海藩の内紛が、元奥女中の沙智はふさぎ込み、鬼六がいよいよ江戸へ、忠兵衛も避けられない浅井蔵人との対決が迫る・・・長いシリーズどのように決着するのか、後2巻。2022/09/03
tengen
38
御前・隆胤が亡くなった。 側用人・田宮は藩下支えのために国許に戻ることに。 その領地ではまたしても守旧派による不穏な動きが。 隆胤の死去で紗智は廃人同様になってしまう。 おみね(勝弥)から、もっと紗智に寄り添うように迫られる忠兵衛だが、先の見通せない流浪武士の身で支えてやれないと心情を吐露する。 朝太郎失踪の知らせを受けた鬼六は江戸に謀反の匂いを嗅ぎとる。 天名一家の報復を恐れる老中松平周防守泰任は鬼六が執着していた定海藩の江戸家老・佐々木織部を呼びつけた。 定海藩最大の危機を迎える事に。2017/12/25
あかんべ
6
何だかな~。今回の巻は次巻への前振り?忠兵衛も帰藩するのか?江戸での仲裁人としての役も、次回からなくなるのかな。善も悪も煮え切らない。読み終えて疲れた。2014/05/29
kazukitti
3
しっかし定海藩のお先真っ暗感ヒドいねw 色々話にケリ着いて物語ラスト時点でのキャラの結末はともかく、定海藩って宝くじにでも当たらない限り建て直し出来ないでしょw 磐音の時みたいに藩の財政活性化の諸要素がハナからあるならそーゆーのもないもんなぁ。2018/09/21
poefan
3
次巻が最終巻なのか。熱く燃え上がり、どう収束するのか。尋常でない面白さが来るのか。待ち遠しい。2014/04/13