内容説明
想像上の産物から実在する特異天体として確立したブラックホール―その魅力を余すところなく伝える。X線など従来の電磁波で見られる高エネルギー現象のみでなく、宇宙線や新たな目、ニュートリノなどを手段とした粒子線天文学、さらには未開拓ともいえる重力波天文学にもふれた。
目次
第1章 高密度天体(白色矮星;中性子星;ブラックホール)
第2章 高密度天体への物質降着と進化(近接連星系と質量輸送;降着円盤;白色矮星への質量降着;中性子星への質量降着;恒星質量ブラックホールへの質量降着;大質量ブラックホールへの質量降着;活動銀河核とX線背景放射)
第3章 高密度天体からの質量放出(宇宙ジェット;ジェットのダイナミクス;宇宙ジェットのモデル)
第4章 粒子線と重力波天文学(宇宙線;宇宙線からの電磁放射、加速理論;宇宙線起源天体の観測;ニュートリノ天文学;重力波天文学)
第5章 ガンマ線バースト(ガンマ線バーストの諸現象;ガンマ線バーストの物理機構)