出版社内容情報
リハビリ病棟に勤務する看護師・大八木新菜の目の前に、怖い上司がやってきた！ それは整形病棟時代に、新人の新菜をイビリ倒した先輩ナースの茅野。その性向は変わっておらず、さっそく新菜は目を付けられ、パワハラまがいにやることなすことだめ出しをされる。少し前に理学療法士の潮田海里に自分が取っていた態度も、これに近かったのかと新菜は反省する。そこにスポーツジムでいがみ合っていた沼野が患者としてリハビリ病棟に来たからさぁ大変！ 茅野と沼野のモンスターWパンチに新菜はどう立ち向かっていくのか――好評シリーズ書き下ろし第３弾!!
内容説明
かつて新米時代の大八木新菜をイビり抜いた上役ナースがリハビリ病棟に異動してきた。早速始まるパワハラの嵐に、新菜もただ黙ってはいない。もう昔の自分ではないのだ。スポーツジムで仲の悪かった沼野も入院してきたが、その家庭の事情を知り、新菜は考えを改める。コロナ禍の中で夫婦の絆を教えてくれる患者が続いた。いいことがなかった自分の人生を少しずつ上向きにしようとする新菜に、ようやく恋の成就も…！？現役看護師作家による書き下ろし人気シリーズ第３巻。
著者等紹介
小原周子［オハラシュウコ］
１９６９年、埼玉県生まれ。春日部准看護学校卒業の現役看護師。２０１７年「ネカフェナース」で「第１２回小説現代長編新人賞奨励賞」を受賞し、受賞作を改題した『新宿ナイチンゲール』を１８年１月に刊行した（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よつば🍀
100
現役看護師の小原周子さん書き下ろし『病院でちゃんとやってよ』シリーズ第三弾。今回の舞台も大浦東病院リハビリ病棟。現在のコロナ禍を取り入れながら老夫婦の介護問題などシビアな現実が描かれている。主人公・大八木新菜と理学療法士・潮田海里の歯がゆい恋の行方も気になる所だが、何と言っても今回はリハビリ病棟に異動して来た新菜の上役ナース・茅野にハラワタが煮えくり返ってしまってプンプンしながら読み進めた。一言で言えばパワハラ。でもそのあまりの言動に人としての常識を疑う。新菜が経験を積みながら成長して行く姿を見守りたい。2020/12/21
きさらぎ
24
いじめが壮絶～！確かに新菜も正義やルールをふりかざすガチガチ頭で目立っちゃうんだろうな。にしてもあれはやり過ぎ。倉井の真意もわかって最後はすっきりした。恋の行方の方はどうでもいいが、ラストはコロナでマスクがない状況になっており、この先面会禁止とか入院の制限とか、ジムも閉まったり、世の中はますますひどい状況になっている。 誤字誤植が割とあったのが気になった。2022/03/12
よっしー
19
今までと比べると一番読みやすかったです。人は色々な仮面を被っているからこそ、一番大変な所で踏ん張れるのだなと沼野の姿を見て思いました。後は…茅野主任。あそこまで行くと人としても色々と終わってるよなと思ってしまいました。流石に性格悪すぎです。そんな人が主任になっている職場が大丈夫なのかと余計な心配をしてしまいました。2021/05/01
kitten
15
図書館本。リハビリナース、にいなちゃんの3巻になる。パワハラ上司がやってきて、にいなをいびるんだけど、これがもう昭和か！ってくらい古い。いくらなんでも、令和の世の中では通用しないでしょ。いびるシーンがかなり胸糞だったので、そこは流し読みした。田村が結婚しちゃって、潮田と急接近だけど、この年代の女性だとそりゃ難しいよ。逆に、10も年下の異性から好かれるのって、女性からしても夢のあるはなしなのかな？評価、星22023/10/19
ゆうき
14
シリーズ３作目。大八木ナースが働くリハビリ病棟に天敵でもある主任が異動してきた。 この主任のパワハラはさすがにやりすぎで読んでいてイライラさせられた。。いくらなんでも患者さんの前で怒鳴ったり、犯人扱いしたりは無いだろうな。怒りを我慢して大人の対応する新菜は偉かった。師長さんも良く言ってくれたと拍手でした。もっと笑ったり、患者さんとのやり取りでほっこりしたりを望んでただけにイライラ多めのこのシリーズはもういいかな。。。2022/03/17
