出版社内容情報
不倫騒動で週刊誌に叩かれ左遷された女子アナ・貴子は投げやりな日常を過ごしていた。だが、取材先の南の田舎町でひょんなことから「消えようとする伝統の祭り」を再興させるために奮闘することになっていく。ままならぬ日常に元気を与える、夏帆主演、3月9日公開映画の原作本。
内容説明
人気女子アナだったが不倫スキャンダルを起こし閑職に異動になった児島貴子。仕事も私生活も荒みきった貴子に全国のお祭りを取り上げる番組企画が舞い込む。嫌々ながらも貴子はかつて亡き父と暮らしていた鹿児島の南大隅町の奇祭のことを思い出す。美しい自然と優しい町の人々に触れながら、次第に貴子の心に変化が訪れ…。笑いと涙の復活エンターテイメント小説。
著者等紹介
工藤晋[クドウシン]
ライター、フリー編集者として雑誌、書籍などを数多く手がける。マンガ『ダービージョッキー』では騎手の武豊氏とともに原作を担当。幅広い分野で活躍している
足立紳[アダチシン]
日本映画学校(現・日本映画大学)卒業後に、映画監督の相米慎二氏に師事。2015年に脚本を担当した『百円の恋』で日本アカデミー賞最優秀脚本賞を受賞。2016年、『14の夜』で映画監督としてデビューしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ふう
88
鹿児島弁のタイトルを見て、どんな本なのだろうと手に取ってみましたが、ちょっともの足りなかったかな。映画の脚本から起こした作品とあったので、映像で見るともっと感じるものがあったのかもしれません。小説はさらっと通り過ぎてしまった感じです。舞台となった大隅半島は、同じ鹿児島でも薩摩半島出身のわたしは行ったことがありません。メンタルマップではかなり遠いところで、登場する地名もお祭りも初めて目にするものでしたが、鹿児島弁とおおらかな人柄は故郷のものでした。2020/05/31
菜食主義@目覚めの刻!
10
「きばいやんせ」ってなつかしいなぁ。昔、5年ほど鹿児島に住んでいたんですけど、なんとも温かくてのどかな良い所でした。ただ、地元の方々の言葉とあの独特なイントネーションがすごい不思議な音楽のように感じたのを覚えています。ということで、この題名をうたったことでこのお話は半分以上終わっているのではないでしょうか?ストーリー自体はそれなりに面白くもあり、変な嫌味もなくというところでした。でもこのお話は鹿児島の大隅地方のへんぴな町で、しかも「かごんま弁」で語られるっていう設定が一番のミソですよね。2020/05/08
次へ
3
映画の原作本って書いてあるんですけど、ノベライズじゃないんですかね?ぺらっぺらに薄いお話でした。余韻も深みもありゃしない。2019/06/13
gontoshi
2
何か元気をもらえる物語です。 今あるところで全力を尽くすしかないのでしょうね。2022/05/27
トノ
1
途中まで主人公の貴子のふてくされぶりが凄すぎて好かんかった。でも、キャスター時代に不倫した男がテレビに出て何事なかったようにやり過ごし、貴子が全て悪いように扱われ部署させられたらそうなるのかもしれないなと思う。そんな貴子が昔、住んでた鹿児島で亡くなったお父さんの面影と同級生の太郎の思いから自分の在り方を見いだしてもう一度きばろうとする物語。 2023/08/31