内容説明
セゾングループ総帥・堤清二の引退がグループに及ぼす影響は大きい。清二の一元支配から食団指導体制へと移行したグループはその巨体を操りきれるのか。基幹企業群がそれぞれ並列に結ばれるという「情報ネットワーク型グループ」とは何なのか。不可解な引退劇に端を発したグループ再編の動きは成功へと向かうのか。ベールのむこうに見え隠れするセゾングループの実像を探る。
目次
第1章 唐突な総帥の引退劇
第2章 グループの“本丸”西武百貨店の経営危機?!
第3章 あくなき拡大戦略の軌跡
第4章 詩人経営者の素顔と毀誉褒貶
第5章 提清二の事業戦略論
第6章 流通企業集団からの脱皮を狙う戦略
第7章 華麗なるカルチャー戦略が意味したもの
第8章 新たなグループの中の核となる西洋環境開発
第9章 世界を舞台にした野望
第10章 シアーズを手本にして花開くノンバンク戦略
第11章 グループの事業再構築への葛藤
第12章 セゾングループの後継者は誰か