消えた依頼人

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消えた依頼人

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  • サイズ 46判/ページ数 308p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784569848655
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

四年前、殺人罪に問われた女性の無罪判決を勝ち取り、脚光を浴びた弁護士の大石。医療過誤の裁判で、彼は依頼人である原告・長瀬の尋問に向け、準備を整えていた。しかし当日、時間になっても長瀬が法廷に現れず、大石は裁判官や相手の弁護士に頭を下げる破目に。大石が原告の自宅を訪ねると、そこにいた「長瀬」は、昨日まで打ち合せをしていた原告とは似ても似つかぬ、全くの別人だった。弁護士生命さえ危うい事態に、真相究明に乗り出した大石だったが…。

著者等紹介

田村和大[タムラカズヒロ]
1975年生まれ。福岡県出身。一橋大学法学部卒業。NHK報道記者を経て、現在弁護士。第16回『このミステリーがすごい!』大賞・優秀賞を受賞し、『筋読み』にて2018年にデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

タイ子

91
さすが弁護士、本職をこれでもかと知らしめ、一般には縁がないだろう法律や司法を素人にも面白く読ませるリーガルサスペンス。大手法律事務所から独立して共同経営事務所に勤める弁護士の大石。バーのみかじめ料の問題、病院の医療過誤の弁護、そしてまた知人の女性からストーカー被害の相談が同時期に入る。一見バラバラに思えたこれらの事案が調査の中で絡み合いを見せ始める過程が面白い。使える法律は使っちゃえ、清濁併せ呑む、真面目一辺倒でない大石の弁護士の姿に妙に共感を覚えてしまう。故にか、彼の味方がそこかしこには嬉しい。2021/06/05

さっこ

75
医療過誤の裁判当日、依頼人である原告が法廷に現れず窮地に立たされた弁護士の大石。依頼人は別人の成りすましであり真相を究明している中、殺人事件の弁護依頼が舞い込む。殺人事件をメインにお話が進みます。司法ムラと言われる検事と裁判官の「司法の闇」などてんこ盛りで面白かった。脇役の登場人物もみな魅力的で、真辺刑事や澪など次の作品が出ることを期待してます。2021/07/04

達ちゃん

37
裁判や弁護士の仕事の細かい説明も含めて読み応えあって面白かったです。やっぱり田村さん、いいです。2021/07/03

rosetta

35
★★★★✩このミス大賞出身の作家さんはエンタメに全振りしている人が多いみたい。全く退屈しないしリーダビリティも抜群。グロい拷問シーンもあるので閲覧注意だが。これで多少の感動があれば完璧だけどそれは望みすぎだろう。四年前に無罪判決を勝ち取って独立した若手弁護士に同じ容疑者から再び弁護依頼を受ける。並行して医療訴訟も嘗ての所属事務所から紹介される。だが裁判の日に原告が現れない。二つの事件はある陰謀で繋がっていた。主人公のキャラクターがコンゲームの様でスッキリするし、ストーカー犯の異常さも突き抜けている2021/05/29

ちゃさち

34
4年前の殺人事件で無罪判決を勝ち取った弁護士が今医療過誤問題で裁判に立ち向かうが、依頼人が現れない。本のタイトルの事件ばっかり起きる方を持っていたら、別の事件ばっかり書かれていて、このタイトルと合っているのかと思ったが、最後にそういう繋がりがあったのかと納得し読み終えてよかった。さすが現役弁護士だから、その裁判のことや、弁護士の仕事のことなどを細かく書かれていて良かったです。2021/06/16

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