出版社内容情報
欠点ばかり目につく。自信が持てない――ありのままの自分でいいと思えず、生きづらさを抱えている人へ、自立した生き方への指南書。
加藤諦三[カトウタイゾウ]
早稲田大学名誉教授
内容説明
あなたが苦しいのは、「心の冷たい人」を断ち切れないからではないか―。
目次
1 なぜ「やさしさ」を求めるのか(人はなぜ「やさしさ」を求めるか;あなたは「一人で生きることが楽しめる」か―? ほか)
2 本当につき合うべき人は誰か(つき合う人を間違えると自信はできない;“自然な感情”に身をまかせられると心は解放される ほか)
3 もう、自分を責めることはない(なぜ自分を責めるようになったのか;“自責の念に苦しむ人”は、実は被害者なのだ ほか)
4 心が疲れやすいのは理由がある(「何となく生きるのが恐い」―なぜか?;“自己恐怖の人”は内心の憎しみ・敵意に気づけ ほか)
5 たった一度の人生を、粗末に扱ってはならない(執拗に“自己卑下する人”は誰かを憎んでいる;“愛してくれなかった人”の犠牲になんかなるな ほか)
著者等紹介
加藤諦三[カトウタイゾウ]
1938年、東京生まれ。東京大学教養学部教養学科を経て、同大学院社会学研究科を卒業。現在、早稲田大学名誉教授、ハーヴァード大学ライシャワー研究所客員研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
テツ
24
身も蓋もないけれど、人間関係に無駄に悩んでしまう方って利己的ではなく優柔不断だから何だろうな。ありとあらゆる意味で人間関係って「自分にとって得かどうか」という部分だけを見て繋いでいくものなのに(得の中身は物質的なメリットから精神的な充足まで様々あるけれど)ただただ損をして不快になるだけの相手と無駄につきあい自らをすり減らしてしまう人生なんてもったいない。自分がきもちよく幸福になれる選択をする勇気を育まなくてはならない。そのためには目の前の自分に対して冷たい人間は必要ではないと気づかなければならない。2022/11/25
zoe
16
兎に角、一度は心が満たされないといけないらしい。そうでないと、自分とは正反対の物に惹かれてしまって、逃れられなくなったりする。誰にでも思い当たる節がある内容。でもどの位のサンプルを研究した結果なのだろうか。この結論に達するまでに。という素朴な疑問が残った。2017/10/04
ぽんてゃ
8
めちゃくちゃ神経症の人間の部類に当てはまる。終始優しく私を励ましてくれる加藤諦三。自分をせめないでちゃんと愛を持って接してくれる人のところにいきなさい。大丈夫。もう過去の辛い事にとらわれなくていいんだよ。人生は他人の為に魅せるものじゃなくて自分のためのものだよって。加藤諦三は3冊目なのですが、3冊目にして加藤諦三の励まし方よりももっと心からすき!楽しいやりたい!わくわく!みたいな感情になる本読んだ方が元気出るかもって思えてきたので少しずつ神経症抜けられてきてるのかなって思いました!ありがとう加藤諦三らぶ!2019/11/08
ましろ流
5
利己的な心が冷たい人と離れる為の気づきを与えてくれると思う。論文的文章は取っ付きにくいけど随所にヒントが散りばめられていて自分の境遇や自分の気づきのタイミングによっては受け入れがたく拒絶したくなるかも?でも疑いへの確信にも応援にもなると思う。私も利用され苦しんだ事があるので渦中なら受け入れなかったかも?な辛辣な言葉でもあるので。でもそれは芯を突いているからこそそう感じるんだと思う。すべてではなく自分や相手に対して当てはまる事だけでも考えてみたらいいのではないかと。冷たい人に貴重な人生を費やしてはならない。2021/03/26
getsuki
5
ゆっくりと時間をかけて読了。自覚していてもそれを受け入れていくことは難しい。それでも昇華していくことで未来は開かれるのだ。周囲が足を引っ張る心理にも言及されているのも興味深い。そんな人は捨てても良いのだと著者は説いている。2016/12/11