内容説明
オブジェのような異様な死体が発見された。この死体が萩原朔太郎の詩さながらに演出されていることに気づいた人物が二人いた。元刑事の須貝国男。彼は三十年前に群馬県K村で起きた事件を思い出していた。そして、警視庁で名探偵の異名をとる岡部警部。二人は出遭うことなく、それぞれの捜査を開始した―。傑作長編推理。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
涼
12
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2018/08/post-c3a8.html2018/08/01
十六夜(いざよい)
11
内田康夫さんの浅見光彦シリーズ以外を初めての読みました。そして萩原朔太郎という作家の作品にも初めて触れた。なんと毒々しく人を魅惑する文章を書くのだろう。トリック自体は古くからあり来たりのものだが、事件に至る背景が複雑で後味の悪さが残った。2018/12/07
もも
5
浅見光彦シリーズもそうだけど、どんどんページが進みます。結末には、なんとまあ、と、いろいろもの思うこともありますが、岡部警部補シリーズも追いかけてみたくなりました。2023/04/07
しんた
4
伏線がすごい。文学作品フューチャーモノは文面が重厚でよい。初期作品だからかも。2014/11/02
nagatori(ちゅり)。
3
丁寧に織り込まれた伏線、どんでん返しも鮮やかで好きな作品。古さを感じさせない岡部警部の清々しさは、浅見光彦にも通じるものがあるかなあ…?2013/07/11