PHP新書<br> 歴史の謎は透視技術「ミュオグラフィ」で解ける―歴史学を変える科学的アプローチ

電子版価格
¥770
  • 電子版あり
  • ポイントキャンペーン

PHP新書
歴史の謎は透視技術「ミュオグラフィ」で解ける―歴史学を変える科学的アプローチ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 231p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784569829784
  • NDC分類 202.5
  • Cコード C0222

出版社内容情報

ピラミッドを透視するミュオグラフィ、人工衛星を用いて山形大学が「ナスカの地上絵」を次々に発見……。歴史研究の新時代が始まった。

【著者紹介】
東大地震研究所教授

内容説明

現在最もポピュラーな透視技術はX線レントゲン写真であるが、物体があまり大きくなりすぎるとX線では透過できなくなる。しかし素粒子ミュオンを使えば、ピラミッドや火山も透視できるようになる。ミュオグラフィが世界的に本格始動したのは2006年、本書の著者のひとり田中教授が行なった実験で、火山内部の最初の透視画像が得られてからである。本書では、この最先端科学技術のしくみ、歴史研究との関わりについて解説するほか、人工衛星によって「ナスカの地上絵」が次々に発見されている事例、沈没船を発見する水中考古学、DNA鑑定なども取り上げる。

目次

プロローグ
第1章 ミュオグラフィ―ピラミッドや火山を透視する
第2章 宇宙技術を用いた考古学―未発見の古代遺跡はどこにあるのか?
第3章 水中考古学―沈没船から何がわかるのか?
第4章 生物学的技術を用いた考古学―ツタンカーメンとは何者か?
第5章 デジタル・アーカイヴ―過去を復元する
第6章 X線技術からミュオグラフィへ―考古遺物を透視する
第7章 ミュオグラフィで王家の谷を透視する
エピローグ 従来の科学技術の限界とブレイクスルー

著者等紹介

田中宏幸[タナカヒロユキ]
東京大学地震研究所教授。2004年名古屋大学大学院博士課程短縮修了、理学博士。同年米カリフォルニア大学リバーサイド校で博士研究員。06年に帰国し、日本学術振興会特別研究員として東京大学地震研究所で研究を始める。08年同所特任助教に就任、准教授を経て13年5月から現職。ミュオグラフィ研究の世界的な第一人者。06年、世界で初めてミュオグラフィによる火山の撮影に成功

大城道則[オオシロミチノリ]
駒澤大学文学部教授。1999年関西大学大学院博士課程後期課程単位取得退学。2001年博士(文学)取得。英国バーミンガム大学大学院古代史・考古学科エジプト学専攻修了。専門は古代エジプト史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Porco

15
タイトルにあるミュオグラフィのみならず、考古学で活用されている様々な科学的手法を紹介している本。2017/04/16

おだまん

3
ミュオグラフィアートに魅せられて。めっちゃワクワクした!2018/06/09

佐藤丈宗

2
ピラミッドなどの巨大建造物を透視撮影できるミュオグラフィ(素粒子「ミュオン」を利用したレントゲン写真のようなもの)を中心に、考古学・歴史学に利用可能な科学技術と、その現状と展望をコンパクトにまとめている。 ミュオグラフィのほかに水中考古学、衛星写真の利用、DNA鑑定も紹介されている。 新しい史料の発見に比べて、既存の史料を価値の低いものと評価しているようなところは賛同できない。しかし、文理の壁を取り払い、歴史学に新しい手法を取り入れていきたいという思いには深く共感できる。2016/01/23

はーと

1
面白い。なぜ、数百分の一秒の寿命である、ミュー粒子が、長い距離を走れるのか??・・・相対性理論で説明できます。ミュー粒子は、光速に近いため、その時間の流れが遅くなっているのです。2016/04/22

kenitirokikuti

1
ミュー粒子は電子の200倍ほどの質量を持つ素粒子である。原子核写真乾板で撮影できる。2006年に浅間山のマグマ溜まりを撮影した。2〜3kmの岩盤を透過する。ただ長期間露光が必要。このケースでは2カ月だった2016/01/17

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/10169663
  • ご注意事項

最近チェックした商品