内容説明
安永年間、奥医師の家柄にもかかわらず、読書三昧の気ままな日々を送っていた戯作者・森羅万象。万象が品川の岡場所で偶然、発明家の平賀源内と居合わせたことから、不思議な事件の数々に挑む羽目に…。「技術」の源内と「推理」の万象―絶妙な師弟コンビの噂を聞きつけた時の老中・田沼意次との対面を果たす二人だが、彼らを待ち受けていたのは老中からのとんでもない密命だった。
著者等紹介
楠木誠一郎[クスノキセイイチロウ]
1960年、福岡県生まれ。1982年、日本大学法学部卒業後、出版社に勤務。歴史雑誌編集にたずさわる。1996年、『十二階の柩』(講談社ノベルス)で作家デビュー。1999年から専業作家に。『名探偵夏目漱石の事件簿』(廣済堂ブルーブックス)で第8回日本文芸家クラブ大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
退院した雨巫女。
9
《母‐図書館》登場人物の紹介みたいで、これからって時に、終わってしまった。次の作品に期待しよう。2013/06/02
green
5
なんとなく借りたけど、老中田沼意次の隠密に命じられて、これから事件が起きる?って所で終わって驚いてる。奥医師の次男坊の森羅万象、優秀だが子供の平賀源内、元掏摸で美人のお慶、と3人の性格が掴めてきたところで終わるとか、斬新ですね。さらっと読めて面白かった。それだけに、もう少し読みたかったかな。2017/01/26
ノコンギク
4
図書館)第一話はひどかった。森羅万象という人物名がおもしろいと思って興味を持って読んだものの、がっかり。第二話最後に出てくる式亭三馬をウィキペディアで調べたら、確かにその親は板木屋だった。各話の前の古文は実在の森羅万象と名乗った人物の著書。とても軽い話に仕上がっているけど、巻末での履歴をみると歴史に造形の深い著者なので、実は時代考証はしっかりしてるんだろうなと思われる。森羅万象が本がすごく好きということで好ましい人かと期待しましたが、登場人物がどなたも好ましい人物ではなかったです。2018/10/18
ちばっち
2
面白かったのですが、これって続いてるんですかね?これから!って所で終わってしまった気が…。平賀源内活躍してないし(笑)ただの困ったちゃんなのが逆に面白かったです。変わり者だけど何でもできる人、というイメージだったので。っていうか森羅万象凄すぎ!続きが読みたいです。2016/01/14
カバン
2
大きな物語が始まる前の序章といった感じで、馴染む前に終わってしまいました。続きを読むか考えどころです。2014/07/22
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- 和書
- 切断 創元推理文庫