出版社内容情報
星野道夫の写真を新編集したシリーズ第5弾。
星野道夫が遺した膨大な写真と文章を新編集したシリーズ第5弾。アラスカの悠久の時間の中をあらゆる生命が終わりのない旅をしている。
星野道夫が遺した膨大な写真と文章を新編集したMichio's Northern Dreamsシリーズ5作目の文庫版。星野道夫は20年間アラスカに何を見つめ続けていたのか……。
▼北極圏のツンドラを大移動するカリブーの大群も、南東アラスカの海で力強く舞い上がるザトウクジラも、森の木々や美しい花々も、生まれては大地に帰り、また新たな旅を始める。人間もまた、彼らと同じように、終わりのない旅をしているのだ。生命あるものはすべて、ゆっくりと生まれ変わりながらどこかでつながっている。それはまた、生命あるものだけでなく、山や川や吹く風さえも、はるかな時を超え、今ここにあるのだ。人間はいつも、それぞれの光を捜し求める長い旅の途上だということを感じる一冊。
▼文庫化に際し、一部の写真を入れ替え、新写真も収録。
▼本シリーズの1巻から4巻『オーロラの彼方へ』『ラブ・ストーリー』『最後の楽園』『森に還る日』もぜひ。
内容説明
魂を揺さぶる写真と言葉の数々。今よみがえる星野道夫の世界。☆文庫化に際し、新写真も収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
piro
38
アラスカの大地を旅するカリブーの群れ。一度でいいからこの目で見てみたい。でもその姿が今この地球上にあると想像するだけでも、心が少し穏やかになる。そんな一冊でした。ちょっと疲れた金曜日の夜には最適です。星野さんが綴る文章にも表れている様に、この大自然を前にすると時間の感覚が全く違ったものになるのだろうな。私達が死んだその後も、悠久の大地がいつまでもそのままであります様に。2022/10/21
てんちゃん
26
雄大な自然の写真と素朴でまっすぐな言葉。星野さんの作品は本当に良い。2018/12/23
星の王子さま
6
my本棚本、再読。 「僕が暮らしているここだけが世界ではない 様々な人々が、それぞれの価値観をもち、遠い異国で自分と同じ一生を生きている」2015/08/02
Takako
3
96年に亡くなった写真家の星野道夫氏のフォトエッセイ。呑まれてしまうほどの雄大さと力強さを感じさせるアラスカの写真と、その地に身を置くことでしか出てこない言葉が並ぶ。圧倒される1冊でした。2019/07/04
空
2
雄大な自然を写した写真には力があります。ページ数も少なく、ちょっとした息抜き的に。2009/10/18