内容説明
本巻では第三巻に続き、仏教の真髄を今に伝える『修証義』の後半(受戒入位の大綱(下)から)を収録。己を捨てきった時、すべてが現成するという宇宙普遍の正法をさらに深く掘り下げる。「修証義」の核心は、本当の悟りの眼で見ればどういうことなのか。大老師渾身の大説法は、まさに我々現代人への貴重な「遺書」である。本編末には、道元によって著された「普勧坐禅儀」を掲載。「原田祖岳自伝」は第四回。
目次
修証義(懴悔滅罪;受戒入位 ほか)
第3章 受戒入位の大綱(下)(不妄語戒 ほか)
第4章 発願利生(一戒の三大心;発願利生の起因 ほか)
第5章 行持報恩(行持報恩の総意;成仏道の時節 ほか)
著者等紹介
原田祖岳[ハラダソガク]
明治4年10月13日福井県小浜市西津に生まれる。明治16年4月8日同市仏国寺の原田祖道老師について得度。明治28年3月8日同祖道老師に伝法相続される。明治34年7月曹洞宗大学林(現駒澤大学)を卒業、以来宗乗研究生として二期六ヵ年を過す。明治44年9月から大正10年3月までの一二年間、曹洞宗大学林教授。大正11年1月小浜市発心寺二七世として晋住。ほかにも五ヵ寺(千葉県地済院、安国寺、盛岡市報恩寺、宮津市智源寺)を歴住した。東京・東照寺を開山。昭和12年宮津市智源寺を退山し、発心寺隠寮赫照軒に閑居。昭和36年12月12日赫照軒において遷化
出口鉄城[デグチテツジョウ]
昭和26年熊本県生まれ。中央大学法学部法律学科卒。高校二年より坐禅を始め、大学時代は東照寺に居住する。住友生命勤務の後、昭和57年11月、前住職・伴鐵牛老師の要請により、東照寺後任者として出家得度する。昭和58年4月伴老師から印可を受け、当道場の創始者・原田祖岳老師門下の大法相続者となり、現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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