出版社内容情報
ソ連崩壊後、独立して計画経済から市場経済に移行したカザフスタン。国のありかたや人びとの生活はどのような変化を遂げたのだろうか
内容説明
待望の復刊!樫山純三賞受賞。豊かさを追い求めた、この三十年…広がる格差のなかで、したたかに生きる人びと。
目次
プロローグ “賄賂”を見る眼
第1章 中央アジアの新興国カザフスタン
第2章 市場経済化がもたらしたもの
第3章 治安組織と司法の腐敗
第4章 商売と“袖の下”
第5章 入学も成績もカネしだい
第6章 ヒポクラテスが泣いている
エピローグ 格差と腐敗
著者等紹介
岡奈津子[オカナツコ]
1968‐2022年。1994年、東京大学大学院総合文化研究科にて修士号を取得後、アジア経済研究所に入所。2008年、リーズ大学政治国際関係学科博士号(PhD)取得。アジア経済研究所主任研究員、新領域地域研究センター・ガバナンス研究グループ長などを歴任。専門は中央アジアの政治と社会。本書で樫山純三賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Hayato Sasaki
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カザフスタンについて何も知らなかったけど、賄賂という切り口なら今熱く語れる。もっと別の視点からもカザフスタンを知りたいな。あと著者の過去の研究も面白そうで他の本も読んでみたい。2025/03/22
かわいいペンギン(最近はReadsにいます)
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社会主義から市場経済体制へ移行したカザフスタンにおける「非公式な問題解決」について実地調査した本。ドキュメンタリーを見ている気分。カザフスタンの人びとが、便宜にカネが介在することを単なる贈収賄の増加としてではなく人間関係や価値観の変化として捉えているという指摘に、なるほどなあと思った。2024/07/21
Arte
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賄賂が生活に根付いているカザフスタンの話。スターリンの強制移住政策で人口の40%を失ったカザフ人は、ソ連から独立してから、カザフ文化を比較的保持していた国外に逃れていたカザフ人を95万人呼び寄せたらしい。2024/03/24
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