出版社内容情報
世界に「あちゃー」された男子中学生「釘」と「モアイ」は卓球に熱中し、「卓球界」で人類存亡を賭けた試合に臨む…。松田青子氏推薦
内容説明
原っぱのど真ん中に卓球台があった。どういうわけか、あった。僕は毎日、中学校でいじめられている。あだ名は「釘」。いじめっ子の「チス」に殴られている様子は、まるで釘を打っているみたいに見えるからだ。スプーン曲げができる「モアイ」もいっしょにいじめられている。モアイと僕はほとんど話したことがない。僕らは原っぱの卓球台で卓球をするようになる。空から、ハレー彗星ではなく、巨大なピンポン球が下降してきた。それが原っぱに着床すると激震し、地球が巨大な卓球界になってしまう。そして、スキナー・ボックスで育成された「ネズミ」と「鳥」との試合の勝利者に、人類をインストールしたままにしておくのか、アンインストールするのか、選択権があるという…。
著者等紹介
パクミンギュ[パクミンギュ]
1968年、韓国・蔚山生まれ。中央大学文芸創作科を卒業後、いくつかの職業を経て、2003年に『三美スーパースターズの最後のファンクラブ』でデビューし、同作品でハンギョレ文学賞、『地球英雄伝説』で文学トンネ新人作家賞をダブル受賞して話題を集める。韓国文学の最高峰、李箱文学賞をはじめ多数の文学賞も受賞し、今や韓国の代表的作家となる。『カステラ』は第一回日本翻訳大賞を受賞する
斎藤真理子[サイトウマリコ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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星落秋風五丈原
mizuki
南雲吾朗
KI
まさむ♪ね