エクス・リブリス<br> ピンポン

個数:

エクス・リブリス
ピンポン

  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2024年10月08日 21時53分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ B6判/ページ数 256p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784560090510
  • NDC分類 929.13
  • Cコード C0097

出版社内容情報

世界に「あちゃー」された男子中学生「釘」と「モアイ」は卓球に熱中し、「卓球界」で人類存亡を賭けた試合に臨む…。松田青子氏推薦

内容説明

原っぱのど真ん中に卓球台があった。どういうわけか、あった。僕は毎日、中学校でいじめられている。あだ名は「釘」。いじめっ子の「チス」に殴られている様子は、まるで釘を打っているみたいに見えるからだ。スプーン曲げができる「モアイ」もいっしょにいじめられている。モアイと僕はほとんど話したことがない。僕らは原っぱの卓球台で卓球をするようになる。空から、ハレー彗星ではなく、巨大なピンポン球が下降してきた。それが原っぱに着床すると激震し、地球が巨大な卓球界になってしまう。そして、スキナー・ボックスで育成された「ネズミ」と「鳥」との試合の勝利者に、人類をインストールしたままにしておくのか、アンインストールするのか、選択権があるという…。

著者等紹介

パクミンギュ[パクミンギュ]
1968年、韓国・蔚山生まれ。中央大学文芸創作科を卒業後、いくつかの職業を経て、2003年に『三美スーパースターズの最後のファンクラブ』でデビューし、同作品でハンギョレ文学賞、『地球英雄伝説』で文学トンネ新人作家賞をダブル受賞して話題を集める。韓国文学の最高峰、李箱文学賞をはじめ多数の文学賞も受賞し、今や韓国の代表的作家となる。『カステラ』は第一回日本翻訳大賞を受賞する

斎藤真理子[サイトウマリコ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 3件/全3件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

星落秋風五丈原

57
毎日、中学校でいじめられている僕のあだ名は「釘」。スプーン曲げができる「モアイ」も肉体への暴力に加えて金をせびられている。釘もモアイもバカな子ではない。いじめっ子達よりよほど深く世の中や「あちゃー」されない勝者と看做される多数派、自分の未来をシニカルかつ冷静に見据えている。聡明な子達が物言わぬだけでいじめられなきゃならない韓国社会って歪んでる、などと憤慨していると、そこに突然卓球台が登場。え、何で卓球台?と悩む読者を置き去りにして、釘とモアイは卓球用品店主「セクラテン」に卓球史を伝授してもらう。 2017/06/20

mizuki

55
すごくぶっ飛んでいる!!!それなのに、著者の思いがしっかり詰まっていて、なんとも不思議な読書体験となりました。いじめられっ子の釘は平凡に生きることを望んでいます。多数決で決まる世の中、誰にも迷惑をかけずに、多数のふりの世の中を渡っていく人になりたいと釘は思うけれど、それは幸せなのかと問うています。ピンポンと卓球を通して語る彼らの隠された思いを、わたしはまだ拾えきれずにいます。人類は生存しているのではなく、残存しているという言葉がしっくりしてしまい、なんだか切なくなりました。2018/03/28

南雲吾朗

44
全体の3/4迄は、いじめ。残り1/4は人類の継続か否かをかけた試合。いじめは、いじめる人以外(いじめられているのを観ないふりをするその他の人々)にも問題がある。釘、モアイは彼らを除くすべての人から「あちゃー」された、つまり世界から「あちゃー」された人間。その事を充分自覚している。ある意味、すごく冷静で凄く強いと思う。最後の助っ人にマルコムXとラインホルト・メスナーを選択するあたりが、非常に受けた。凄く、面白かった。セクラテンにスマッシュ教えてもらう箇所。スマッシュの動作の描写が凄く美しく感じた。2018/08/16

KI

43
僕は唯一無二の1人なのか、それとも60億人のうちの1人なのか。2019/07/26

まさむ♪ね

43
世界は卓球でできている。人類が誕生する遥かいにしえよりジュースポイントとマッチポイントのせめぎ合いが続いてるんだ。ピン・ポン・ピン・ポンがずっとね。釘が、モアイが、メスナーが、マルコムXが、鳥が、鼠が躍動するスマッシュ&レシーブの嵐。世界に爪弾きにされた者とそうでない者の魂を削る果てしないラリーの先にあるものは、巨大な白い球体と深緑のテーブル、疲れきった身体をやさしく包み込んでくれるソファ、そして勝者の悔いなき選択。圧倒的数の力で迫る多数派とこの世の辛酸を嘗めつくしてきた少数派。大体において前者は間違う。2017/06/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11717124
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。