出版社内容情報
2000年以降の日弁連がかかわる再審事件の内容と争点を明らかにし、諸外国の制度の研究と併せて、あるべき刑事再審制度を提言する。
内容説明
再審のすべてが分かる!再審に関するこれまでの取組みと到達点を確認し、えん罪被害者救済のための再審法改正をめざす。
目次
第1章 刑事再審の現在
第2章 再審に関する日弁連の取組み
第3章 諸外国の再審法制
第4章 あるべき再審法制
第5章 再審法改正に向けて
資料編
感想・レビュー
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gtn
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死刑確定後、半世紀以上獄にいる「マルヨ無線事件」尾田死刑囚。一名強殺したことについては双方争いがない。尾田が否定するのは、店内でストーブを蹴倒して火災を起こし、更に一名一酸化中毒死させたこと。仮に、主張が認められ、無期懲役に減刑されたとて、獄を出ることはなかろうにと思っていたが、仮出所の可能性があることを知り、興味が増す。再三再審請求を繰り返し、第5次から日弁連も支援し、CGを用いた科学的立証も試みているが、再審の扉を開くに至らず。二十歳時の犯行のため、まだ七六歳。奇跡は生まれるか。だが、何という人生。2023/05/07