内容説明
ショートショート・アンソロジー第2弾。今回も書き下ろし文庫2冊同時刊行!!『このミス』大賞・日ラブ大賞・『このラノ』大賞作家総勢57名が描く、夏にまつわる様々なストーリー。5分で読める気軽さとは裏腹に、本格謎解きアリ・爆笑アリ・感動アリの盛りだくさんな内容。西口編は映画化で話題の2作『さよならドビュッシー』『完全なる首長竜の日』の著者・中山七里、乾緑郎ら28名の作品を収録。
目次
意外なラストが心地よい、常顕和尚の名推理!―盆帰り(中山七里)
ちょwwwまwwww半端ねぇ研究の結末www―マジ半端ねぇリア充研究記録(おかもと(仮))
ずっと想っていた女と、新たな関係になるとき―夏祭りのリンゴ飴は甘くて酸っぱい味がする(堀内公太郎)
『今までの人生で一番の思い出を聞かせてください』―消えていくその日まで(里田和登)
彼のおばあちゃんと過ごす、最後の夏―西瓜(小林ミア)
亡くなった彼女から届いた、最後の願い事―後追い(拓未司)
いまこそ!女子高生の水着姿を拝みに…―なつのドン・キホーテたち(大泉貴)
幕末横浜瓦版異聞、仏蘭西波止場の秘密!―苦潮(天田式)
彼女のためなら、成績不振だって家族不和だって―俺の彼女は人見知り(武田綾乃)
ひと夏の幽体離脱体験譚―蛍(紫藤ケイ)〔ほか〕
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りゅう☆
91
ラストのオチがわかりすぎたり、ショートショートだから仕方ないけど、ここで終わり?っていうのもあり。「夏の記憶」だからゾクってくるのも多かったかな。ミスリードにより可愛い愛が微笑ましい堀内公太郎「夏祭りのリンゴ雨は甘くて酸っぱい味がする」、ちょっと作り過ぎだと思うけどハッピーエンドな宇木聡史「ドライアイスの婚約者」、殺人鬼への復讐のラスト1行にドキッとした枷古屋圭市「夏の終わり」、卑劣な犯人への復讐に悲しい結末の上村佑「啼く蝉」、ステキな出会いにこの二人の幸せを願う岡崎琢磨「名前も知らない」がよかったかな?2017/09/02
takaC
63
(夏の記憶)東口編から感じていたが、当初のひと駅ストーリー(乗車編・下車編)とコンセプトが変わってませんか?質的に電車で読むには不向きになってきているような気がする。2014/06/02
sora
45
一駅5分というのが気に入りました。電車の中で読みました。恐ろしくもあるもの、ほろりとするもの、ドキッとするもの、その中で、一編だけ。犬好きの私としては、「白熊は愛の味」だけは、いただけません。子どもがほしい気持ちもわかるけれど・・・。2014/07/26
えっくん
35
★★★☆☆東口編に続く、夏をテーマにしたショートショート28編。オチがよくわからない作品もありましたが、夏だけに西口編はホラー系の作品が多かったように思います。お気に入りは、勘違い宇宙人のコメディー「擦れ違いトゥルーエンド」、淡いラブストーリー「名前も知らない」、ホラーサスペンス「後追い」です。もう季節は秋ですが、東口編、西口編といろんなジャンルの作品が楽しめ「夏」の思い出になった作品集でした。2015/09/16
風里
34
確かに短い。よって読みやすい。 あれだけ短い作品の中に作家さんの個性が凝縮しているので、初読みの作家さんでも取っつきやすかった。 ジャンルが統一されてないので頭の切り替えがちょっと大変だった。2013/09/07