出版社内容情報
英・仏・独・伊の4か国と、日本の二院制を比較分析する書。歴史的な経緯を踏まえ、各国のアクチュアルな問題状況を解析する。
二院制研究の課題---まえがきに代えて 岡田信弘(北海道大学)
第1部 英・仏・独・伊の二院制
イタリア:Carlo Fusaro(フィレンツェ大学)
フランス:Sophie Boyron(バーミンガム大学)
ドイツ:Jens Woelk(トレント大学)
イギリス:Meg Russell(ロンドン大学)
国別の解題
イタリア:芦田淳(国会図書館)
フランス:新井誠(広島大学)
ドイツ:加藤一彦(東京経済大学)
イギリス:木下和朗(北海学園大学)
第2部 日本の二院制
憲法学の観点から:只野雅人(一橋大学)
立法実務の観点から:田中嘉彦(国会図書館)
橘 幸信(衆議院法制局)・川崎政司(参議院法制局)
討議:各国の比較と展望
【著者紹介】
北海道大学大学院法学研究科教授
目次
報告(イタリアにおける二院制―設計の不備、期待外れの実績、未完の改革に特徴付けられた150年;フランスの元老院―憲法伝統の改革;形態は機能に従う―ドイツの連邦参議院(Bundesrat)
イギリスの貴族院)
国別コメント(イタリアにおける二院制議会の制度枠組とその帰結;日本にとってのフランス両院制研究の意義―ボアロン論文に対するコメント;独特な立法参与機関としてのドイツ連邦参議院―ドイツ連邦参議院の地位と機能;イギリス貴族院の現況―Meg Russell両院制論に関する解説とコメント)
憲法学の観点から(日本国憲法の政治制度と参議院)
実務の観点から(二院制の比較制度論的検討―ウェストミンスター・モデルと第二院;参議院は「第二院」か―衆議院の立場から;日本の第二院のシステムと立法を中心とした議会政治の特徴等―その再確認と、諸外国との比較を含めた議論の方向性)
討論のまとめ(二院制の比較と日本への示唆)
著者等紹介
岡田信弘[オカダノブヒロ]
1951年北海道に生まれる。1974年北海道大学法学部卒業。1996年明治学院大学法学部教授を経て、北海道大学法学部教授。現在、北海道大学大学院法学研究科教授(専攻:憲法学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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