出版社内容情報
カリン・スローター[カリンスローター]
著・文・その他
田辺千幸[タナベチユキ]
翻訳
内容説明
女子大学生の失踪事件が発生。特別捜査官ウィルはなぜか捜査から外され、忌まわしい事実を知らされる。40年以上前に凶悪な連続殺人事件を起こし、終身刑になった実の父親が仮釈放されているというのだ。やがて発見された女性の遺体には見るも無惨な拷問の痕があり、それはウィルの父親の手口と酷似していた―。1975年と現在、ふたつの事件が交錯するとき、戦慄の真実が浮かびあがる!
著者等紹介
スローター,カリン[スローター,カリン] [Slaughter,Karin]
エドガー賞にノミネートされた『警官の街』や、発売するやいなやニューヨーク・タイムズ紙のベストセラーリストにランクインした『プリティ・ガールズ』をはじめ、“ウィル・トレント”シリーズや“グラント郡”シリーズで知られるベストセラー作家
田辺千幸[タナベチユキ]
ロンドン大学社会心理学科卒、英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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ミスランディア本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
336
『血のペナルティ』から引き続き、アマンダとイブリンが大きく取り上げられている。フェイス登場時には、イブリンがこれほど前面に出てくるとは思わなかった。作者もそうだったのではないか。作品ごとにずいぶんキャラがブレて感じる。過去/現在が細かく切り替わる構成になっており、過去パートに割かれる頁数が多いことが、人によっては退屈ではないだろうか。対して現代パートは、ろくに捜査シーンも描かれず、これだけの分厚い本にしては、薄い内容に感じてしまう。ホッジ巡査部長の異動の経緯と、彼の思惑も曖昧なままで気になった。2019/07/21
ケイ
138
この作家さんのシリーズ、今ひとつ好きになれないかな...と思っていたが、最新作は楽しく読んだ。シリーズ物の起点となる人物が、今回はひたすら仕事に向いていて、恋愛が絡んでこないのがよかった。そして、ジョージアにおける、女性対男性と黒人対白人の、地位向上のための地道な過程が、少し極端ではあるものの、ストーリーのキーと絡んで読み応えがあった。ごちゃごちゃになる登場人物達の名前の秘密が解けていくのも楽しめた。2018/09/08
のぶ
72
シリーズの6作目という事で、シリーズ安定の面白さで楽しませてもらった。ただシリーズの流れは、本作を読んだだけだと分かり難い部分もあったと思う。主人公、ウィルの父親が連続殺人犯だという説明が出てきていなかった気がする。今回の事件は1970年代の事件と現代の事件が並行して語られていく。現在で女子大生の失踪事件が発生。もう一つは1975年の売春婦失踪事件。やがて二つの事件は交差していく。魅力的な作品ではあるが、シリーズの他の作品に比べて、やや冗長な感じがしたのは自分だけだろうか?2018/08/18
future4227
70
ウィル・トレント捜査官シリーズ第6作。前作『血のペナルティ』で何やら強い絆を感じさせたアマンダとイヴリンのおばちゃんコンビ。今作はウィルの活躍は影を潜め、二人の若かりし頃の活躍と友情の始まりが描かれる。女性差別、黒人差別が公然と横行する1970年代のアメリカ社会を背景に、美人女性刑事コンビが奮闘する。そしてアマンダとウィルの驚くべき繋がりがついに判明する。イヴリンが彼に対してずっと好意的だったわけも腑に落ちた。一作目からこういう展開を想定して書いていたのだとしたら、すごいスケールの物語だ。2018/07/28
ナミのママ
67
<ウィル・トレントシリーズ>6作目。この一冊だけでもかなりのボリュームだが、改めてこれはシリーズとしての一冊なのだと思う。登場人物の数、過去、相関図、次第に膨み、それが小説に厚みを出している。今作は文庫の帯どおり、現在の捜査官としてのウィルと連続殺人犯の実父の対決なのだが、そこに女性達の過去が絡んでくる。読み終わってみるとどちらが主軸だったのか?いやどちらも面白かった。最後の爆弾…これも気になる。2020/09/10
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