出版社内容情報
地方の弱小企業から30年で世界のトップ企業にまで成長したファーウェイの強さの秘密に迫る!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
だまし売りNo
5
経営者の任正非の哲学は「以客戸為中心、以奮闘者為本」(顧客第一主義、奮闘者が基礎)である。この建前は昭和の日本企業のモットーにもありそうである。ファーウェイの場合は制度的な内実を伴っている。 ファーウェイの本社は深センになるが、そこを本社と呼ぶことを禁止し、事務所と呼ぶ。本社の人間が偉い訳ではない。内部スタッフのマネジャーより、現場のマネジャーの役職を上にしている。社内政治に現を抜かす公務員的存在は不要である。 2021/05/04
じめじめ
3
アメリカ寄りの報道が蔓延し、偏った判断が跋扈する状況に危惧して。元華為社員の著者が創業者の任正非と同社の哲学を解説する。根底には中国の長い歴史から引く人間性への深い洞察があり、実行には自然科学の普遍的な性質に着想を得たアイデアが込められる。前者は、外には儲けすぎず欲張りすぎず業界における地位を確固たるものとし、内には顧客向かいの第一線が「引く」体制やネガティヴ面を暴露する自己批判を仕組み化するなど、人間の陥る過ちを回避させる。2021/09/05
☆ツイテル☆
2
フライヤー2021/05/04
Go Extreme
2
マネジメントの常識を守る マネジメントが引き出す力:第一線が武器を要請 幹部に求められる4つの知か 少将兼中隊長 将軍はたたき上げであれば 10人の異才 ダンコの心臓 幸せを分かち合う文化 マネジメントの推進力:はたき 馬を引かない兵士 エントロピー タイタニック号 現在の事業戦略:価値こそが要 川底の土砂は深く掘り堤防は低くつくる 豆腐の味を磨く ブラックウィドウになるな ツルヒヨドリ戦略 肥しの上に花を生ける 未来への事業戦略:本流 天、地、道、窟 ピンポイント戦略 不器用な人 2021/03/26
Nakaindia
0
「之」の字発展法、川底の土砂は深く掘る、雲・雨・水路、一杯のコーヒーで宇宙エネルギーを吸収する、天・地・道・靴……独特な言い回しが多いですが、読み進めるとファーウェイの強さが良くわかった。今は日本市場からは遠くなっている印象ですが、この経営は脅威だと思った。「第一線が武器を要請する」これを徹底できるのはやはり強い。2024/06/16