内容説明
なぜ市場の規律は機能しなかったのか?日本型ガバナンスを生み出したのは、市場の機能不全と投資家の短期志向だ。日本企業の経営スタイルの本質に、歴史的アプローチで切り込む、気鋭の研究者による力作。
目次
第1章 これまでのコーポレート・ガバナンス論の問題点
第2章 なぜ市場の規律が働かなかったのか
第3章 なぜ経営者を監督する大株主がいなかったのか
第4章 なぜ経営者は投資家による支配を嫌ったのか
第5章 三つの要因を生み出した背景
第6章 日本人の企業観・法意識にひそむ要因
第7章 日本企業のコーポレート・ガバナンスのゆくえ
著者等紹介
江川雅子[エガワマサコ]
ハーバード・ビジネス・スクール日本リサーチ・センター長。1980年東京大学教養学部教養学科(国際関係論)卒業、同年シティバンクに入社、1986年ハーバード大学・ビジネス・スクール(ハーバード大学経営大学院)修了(MBA取得)。同年、ソロモン・ブラザーズに入社、ニューヨーク本店・東京支店で勤務の後、1993年S.G.ウォーバーグ(現、UBS証券)に入社(この間主に、M&A、エクイティ・ファイナンスなどの投資銀行業務に従事)。2001年より現職。2006年一橋大学大学院商学研究科博士課程を修了、商学博士。政府税制調査会委員、財政制度等審議会委員、東京大学経営協議会委員、AFS日本協会評議員などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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