こちらの商品には新版があります。
出版社内容情報
《内容》 現在,医学界の大潮流になっているEBMの方法論の基礎をなす臨床疫学に焦点をあて,定義,歴史,現状,未来,診断のプロセス,頻度,疫学指標,統計,医学判断学,メタアナリシス,リスクなど多岐にわたる内容を,日本の現状を考慮してわかりやすくまとめた.臨床で役立つ応用力が身につく入門書である.
《目次》
目次
1.臨床疫学: 定義,歴史,現状,未来 [縣 俊彦] 1
臨床疫学とは 1
疫学・臨床疫学の歴史 2
高木兼寛と脚気 5
スモンの原因究明 8
その他のわが国における疫学・臨床疫学が果たした役割 14
「21世紀に向けた今後の厚生科学研究の在り方について」のなかでの臨床疫学,EBMの位置 15
2.臨床疫学総論 [縣 俊彦] 21
臨床疫学: 疫学と臨床医学 21
疫学の中での臨床疫学の位置 24
臨床上の問題 29
臨床疫学の基本原理 31
3.正常か異常か [縣 俊彦] 36
異常? 36
異常,正常,参考値 48
4.診断用検査 [縣 俊彦] 55
診断用検査とは 55
診断用検査に求められる要件 57
検査結果の解釈・利用 58
黄金律 gold standard 60
敏感度,特異度 66
ROC曲線 68
5.診断のプロセス [岡山雅信] 70
診療上の問題解決の基本 70
さまざまな診断手法 71
診断のプロセスの基本 74
鑑別疾患リストの作成 75
鑑別疾患の優先順位 76
診断の決定 77
診断プロセスの落とし穴 80
6.研究計画―個人情報保護を中心として― [縣 俊彦] 84
研究計画の方法 84
臨床研究とは 86
情報検索の重要性 89
臨床研究の倫理と科学 89
臨床研究,臨床疫学研究を進める際の留意事項 91
7.N-of-1トライアル [岡山雅信] 97
研究デザイン 97
実施条件 98
適応条件 99
実施方法 99
8.頻度,疫学指標 [金城芳秀] 101
割合か,率か 101
症例対照研究とオッズ比 104
コホート研究と率比,率差 106
9.統 計 [柳 修平] 112
基本統計用語 113
母集団と標本 124
推定と検定 126
多変量解析 130
医学統計における重要用語 133
10.医学判断学 [大澤 功] 137
判断樹を書いて決断分析を行う 138
「検査結果で判断」という選択肢を追加する 144
マルコフモデル 147
費用効果分析 149
決断分析の適用と限界 151
11.1次研究の批判的吟味 [縣 俊彦] 154
論文の批判的吟味はなぜ必要か 154
12.総括研究の批判的吟味 [縣 俊彦] 166
総括的研究の種類 166
13.メタアナリシス [柳 修平] 179
EBMとメタアナリシス 179
メタアナリシスの方法 181
14.リスク [西川浩昭] 187
リスクとリスクファクター 187
リスクの算出 191
リスクの程度とその利用法 196
まとめ 198
15.予後 [縣 俊彦] 200
予後 200
研究デザインと予後研究 201
16.治療 [大澤 功] 216
評価の指標 217
バイアスの除去 219
結果の提示 222
治験 225
ランダム化比較試験の限界 226
17.原因 [縣 俊彦] 230
原因 230
因果関係の判定 232
18.narrative based medicine(NBM) [縣 俊彦] 243
narrative based medicine(NBM) 246
索引 259