内容説明
千年の時を超えても、恋する気持ちは変わらない。超訳百人一首恋の歌。大切な人に。自分に。そっと贈りたい珠玉の一冊。
目次
あしびきの山鳥の尾のしだり尾のながながし夜をひとりかも寝む(柿本人麻呂)
筑波嶺の峰より落つる男女川恋ぞつもりて淵となりぬる(陽成院)
陸奥のしのぶもぢずり誰ゆゑに乱れそめにしわれならなくに(河原左大臣)
住の江の岸による波よるさへや夢の通ひ路人めよくらむ(藤原敏行朝臣)
難波潟みじかき蘆のふしの間も逢はでこの世を過ぐしてよとや(伊勢)
わびぬれば今はた同じ難波なるみをつくしても逢はむとぞ思ふ(元良親王)
今こむと言ひしばかりに長月の有明の月を待ちいでつるかな(素性法師)
名にしおはば逢坂山のさねかづら人にしられでくるよしもがな(三条右大臣)
みかの原わきて流るる泉川いつ見きとてか恋しかるらむ(中納言兼輔)
有明のつれなく見えし別れよりあかつきばかり憂きものはなし(壬生忠岑)〔ほか〕
-
- 和書
- ドーロの美術解剖学講義録