出版社内容情報
今の社会は、変化のスピードが速く、ますます複雑になってきている。経済や政治でも大規模な変革が続き、過去の知恵や経験に基づく推論は通用しない。予想もしない出来事が次々と起こってくる。今までのように成功体験ばかりを賞賛し、失敗を隠そうとする風潮は不合理だ。失敗は次の成功につながる学びの宝庫である。恐れることなく、果敢にリスクに挑まなければならない。本書は、イノベーションや持続可能なビジネスモデルを研究してきた筆者が、繰り返し起こる失敗のパターンを早期に認識する方法、本質的な学びを得る方法、不確実性を受け入れる方法など、思わぬ発見や新たな知見を価値創出につなげる手法を、わかりやすく解説する。企業経営や他分野の事例も多く取り入れられたり、それらを分析する著名な経営理論も紹介されている。 失敗を分類するユニークなアイコン、先人の名言、各種のコラム、章末のマインドマップでの整理など、失敗研究を明るく、前向きに見せようという著者のこだわりのある一冊。 解説は、海外のイノベーションの動向に詳しい紺野登氏が、日本の事例やタイムリーなトピックにも触れていく。
内容説明
イノベーションには「失敗が不可欠」と言うけれど…どんなふうに失敗するのか?オランダのビジネススクールの最高失敗責任者(CFO)による進化と新しい価値を生み出すための実践理論。
目次
「輝かしい失敗」とは何か
失敗は私たちのDNAである
複雑系が失敗を生み出す
イノベーションと起業家精神のための風土
輝かしい失敗の「16の型」
学習から知識創造へ
失敗する前にシナリオに学べ
安心して失敗できる場をつくる
文化がもたらす失敗への影響
「輝かしい失敗研究所」の活動
実践的知恵としての輝かしい失敗
著者等紹介
イスケ,ポール・ルイ[イスケ,ポールルイ] [Iske,Paul Louis]
1961年オランダ・アムステルダム生まれ。アムステルダム大学で理論物理学と数学の修士号を取得。トゥエンテ大学で理論物理学の博士号を取得。現在、マーストリヒト大学ビジネス・経済学部教授。専門はオープンイノベーションとビジネスベンチャリング。同学内のInstitute of Brilliant Failures(輝かしい失敗研究所)のCFO(最高失敗責任者)であり、変化する複雑な世界における実験と学習の重要性についての認識を高めることを目的として活動している。イノベーション、持続可能なビジネスモデル、創造性、ナレッジマネジメントの分野の国際的なコンサルタントとして絶大な人気を誇る。南アフリカ共和国ステレンボッシュ大学のナレッジマネジメントの特別教授を兼務。理論物理学者としての背景から、ロイヤル・ダッチ・シェルでは上級研究物理学者、オランダのABNアムロ銀行では「ダイアログ・ハウス」(イノベーションのための環境)でのチーフ・ダイアログ・オフィサーおよびイノベーション担当上級副社長を務めた経験を持つ
紺野登[コンノノボル]
1954年東京都生まれ。早稲田大学理工学部建築学科卒業。博報堂などを経て、多摩大学大学院教授、慶應義塾大学大学院SDM研究科特別招聘教授、エコシスラボ株式会社代表。博士(経営情報学)。イノベーション経営を加速支援する一般社団法人Japan Innovation NetworkのChairperson理事、一般社団法人Future Center Alliance Japan代表理事、日建設計顧問などを兼務。約30年前からデザインと経営の融合を研究、知識生態学の視点からリーダーシップ教育、組織変革、知識創造の場のデザインにかかわる。主な著書に、野中郁次郎氏との共著『知力経営』(日本経済新聞社、FT最優秀マネジメント・ブック賞)などがある
渡部典子[ワタナベノリコ]
ビジネス書の翻訳、記事執筆、編集などに従事。慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了。研修サービス会社などを経て独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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