出版社内容情報
ソフィストは本当に詭弁家にすぎないか?哲学成立とともに忘却された彼らの本質を精緻な文献読解により喝破し、哲学の意味を問い直す。解説 鷲田清一
内容説明
古代ギリシアで、華々しい活躍をした一群の知識人「ソフィスト」。新たな思想と弁論の技術をもって市民を魅惑した彼らは、やがて詭弁を弄して人々を欺く偽の知者という汚名を着せられる―。ソフィストとは、いったい何者なのか。なぜ、彼らは哲学の歴史から忘却されたのか。本書は、プラトンとゴルギアスらソフィストとの対決の核心を読み抜くことで、真理の探究としての哲学がいかに可能となったかを問い求める試みである。哲学者とソフィストとが、互いに相手への対抗で存立するという表裏一体の構造を解き明かした、第29回サントリー学芸賞受賞作。
目次
ソフィストへの挑戦
第1部 哲学問題としてのソフィスト(「ソフィスト」ソクラテス;誰がソフィストか;ソフィストと哲学者)
第2部 ソフィストからの挑戦(ソフィスト術の父ゴルギアス;力としての言論―ゴルギアス『ヘレネ頌』;弁論の技法―ゴルギアス『パラメデスの弁明』;哲学のパロディ―ゴルギアス『ないについて』;言葉の両義性―アルキダマス『ソフィストについて』)
ソフィストとは誰か
著者等紹介
納富信留[ノウトミノブル]
1965年生まれ。東京大学文学部哲学科卒業。同大学院博士課程を経て、91‐96年、ケンブリッジ大学大学院古典学部に留学(Ph.D.を取得)。九州大学文学部助教授を経て、慶應義塾大学文学部教授。2007‐10年まで、国際プラトン学会会長を務める。2007年、『ソフィストとは誰か?』によりサントリー学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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buuupuuu
またの名
ともブン
てれまこし
青柳