創元推理文庫<br> グデリアの死んだ家

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創元推理文庫
グデリアの死んだ家

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  • サイズ 文庫判/ページ数 362p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784488219093
  • NDC分類 943
  • Cコード C0197

出版社内容情報

ドイツ・ミステリ大賞&
シュトゥットガルト・ミステリ賞受賞作!

洪水も、死体も、彼女を家から引さ離せない。
81歳の老婦人はなぜ「家」に固執するのか?
ミステリ賞2冠 ドイツ発衝撃作

「良質のミステリは、型には縛られない。
人間を語り、彼らの人生や、深淵をも描きだす。
本書はそうした優れたミステリのひとつだ。
それどころか、今年度最高のミステリと言ってもいい」
ーユルゲン・デッペ(書評家)

2024年6月、ウンターリンゲンの村に洪水が押し寄せた。村人が避難する中、ひとり自宅にとどまった81歳のグデリアは、深夜に見知らぬ男女の死体が家の前を流れ去るのを目撃する。40年前、愛息子を喪って以来人が変わり、我が家に固執するグデリア。村に甚大な被害をもたらした洪水が引いたあと、孤独な老婦人を待ち受けていたのは……? ドイツのミステリ文学賞二冠受賞の衝撃作! 訳者あとがき=安原実津


【目次】

内容説明

2024年6月、ウンターリンゲンの村に洪水が押し寄せた。村人が避難する中、ひとり自宅にとどまった81歳のグデリアは、深夜に見知らぬ男女の死体が家の前を流れ去るのを目撃する。40年前、愛息子を喪って以来人が変わり、我が家に固執するグデリア。村に甚大な被害をもたらした洪水が引いたあと、孤独な老婦人を待ち受けていたのは…?ドイツのミステリ文学賞二冠受賞の衝撃作!

著者等紹介

クヌーヴェア,トーマス[クヌーヴェア,トーマス] [Kn¨uwer,Thomas]
1983年、ドイツ西部ミュンスターラント地方に生まれる。2024年に『グデリアの死んだ家』を刊行、商業作家としてデビュー。この作品でドイツ・ミステリ大賞とシュトゥットガルト・ミステリ賞を受賞、フリードリヒ・グラウザー賞(ドイツ推理作家協会賞)候補に選ばれた

安原実津[ヤスハラミツ]
ドイツ語翻訳者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ナミのママ

68
2024年、村を大洪水が襲った中、81歳のグデリアは避難しない。なぜ家にこだわるのか?物語は息子が殺された1984年、夫のアル中が酷くなった1998年、2024年現在を行き来しながら進んでいく。グデリアはどんな人生を送ってきたのかを追ううちに、その性格があらわになってくる。終わり方がスッキリしない気がするものの、このミステリアスな老婦人の生き方を知りたくて一気読みだった。【ドイツ・ミステリ大賞】【シュトゥットガルト・ミステリ賞】受賞2026/07/22

M H

33
大洪水で家がボロボロになっても避難しない老女グデリア。3つの時間軸で息子が殺された過去や酒に溺れた夫との時間、彼女が家にこだわる様子が進行する。謎単体でみると特に驚きはなくても、どこか不可解さを残したままクロージング。結局グデリアはどんな女性だったのか、あの時アレが起きなければどんな人生だった?高いリーダビリティーかつ考えずにはいられないお話。家に漂着したブタが良い味を出している。2026/08/15

tosca

32
ドイツの小さな村を洪水が襲い、住人全てが避難する中、81歳のグデリアは自宅にとどまった。電気も水道も使えず浸水被害で劣悪な環境の家になぜ固執するのか。まあ、なんとなく理由は分かる。ほぼ自分の想像が間違いないであろう結末を確認するためにページをめくる。40年前に息子を亡くし、アルコール依存の末に亡くなった夫に苦労させられた不幸な人生は気の毒だが、この主人公は単なる淋しい高齢者ではない。心が病んでいるのかと思えるほど、頑固で他人を寄せ付けず孤独である。私は全く好きになれない女性だけど、グデリアの物語だった。2026/09/16

本の蟲

21
河川の氾濫で皆が避難するなか、一人村に残った81歳の老婦人グデリア。その深夜に目撃した、濁流に流されていった男女の死体。愛息を失った事件と、その後、そして現在の3つの時代から徐々に明かされる、グデリアが家を出ようとしない理由。グデリア宅の秘密は序盤から予想できたが、死体発見の推移と息子の事件後のなりゆきが気になって読む手は進む。決して一夜で狂気に陥ったわけでもなく、日常の延長で語られるグデリアの歪み、敬虔なキリスト教徒としての自覚が逆に恐ろしい2026/08/19

練りようかん

19
窓からの殺人目撃、しかし見た側はある種のクローズド・サークルにいるという設定に興味引かれた。主人公は81才。墓のそばにいること、避難指示が出ても家に留まること、主人公の執着が濃霧を思わせて、過去に何があったんだとページを捲る手が止まらなかった。息子が死んだ1984年と現在が、事故から殺人へ捜査を切り替える点で重なって上手い。罪の意識が見せた幻影を疑い、家には人生が詰まってると言うが詰まってるのは人間じゃと思い、主人公の語りが冷静であるほど怖くてゾクゾクしっぱなし。ミステリ文学賞受賞も納得の面白さだった。2026/10/10

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