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出版社内容情報
2010年5月1日号のPen本誌「いまこそ日本漫画の鬼才に注目!水木しげる大研究」に新規&改訂を加え、増補書籍化!
内容説明
誰よりも妖怪を愛した漫画家・水木しげる。1954年の街頭紙芝居からはじまった“鬼太郎”は60年以上経った今でもテレビアニメ『ゲゲゲの鬼太郎』として子供から大人まで幅広く人々を夢中にさせている。鬼太郎に限らず、『悪魔くん』や『河童の三平』など、目には見えない不思議な世界を、ユーモアのあるタッチで描いた水木作品は、他に類を見ない名作ぞろい。本書では、そんな数多くの秀逸な作品を残した漫画家の人生を多角的に紹介し、その才能に迫る―。
目次
『丸い輪の世界』
水木しげる大解剖
鬼太郎大好き!
水木ワールドへようこそ
水木しげるへのラブレター
水木しげるの足跡をたどる
水木しげる幻の童話作品を完全収録
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
hitotak
4
紙芝居、貸本、少年漫画と長年書き継いでいた鬼太郎の顔の変遷が興味深い。初期の頃は前髪も短く凶悪な顔立ちで、皆が思い浮かべる今の顔とは全く違う。人気がでなければ打ち切られることから、読者ウケ第一を考えた作者の戦略がうかがえるとの解説に納得。妖怪、自伝、戦記といったジャンル別での作品紹介もあるが、その内容の多彩さに驚き、水木全集の全103巻+別巻5巻という量には、キャリアの長さと偉大さを感じる。巻末は96年に書かれたカラー童話。淡く柔らかい色使いや線が素晴らしく、確かな描写力とセンスは最後まで健在だった。2022/04/24
大臣ぐサン
2
大先生の入門的な一冊です。目新しい内容は最後に収録されている『妖精をたずねて』ぐらい。60年ぶりに書かれた絵本は、幼少期に書かれたタッチを継承している。2020/03/18