内容説明
最も平明、具体的なシュタイナー教育の入門書。1924年夏、イギリスで行われたこの講義は、シュタイナーが語った最後の教育講座であり、シュタイナー学校の教員養成コースで“最初に読むべき一冊”として推薦されている。
目次
真の人間認識の必要性
遺伝と個性
年齢に応じた教育の課題
模倣と想像力
書き方の授業
物語
植物学
動物学
懲罰
教師の条件〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シルク
11
シュタイナーがイギリスで行った講演。結果として、生前最後の、教育に関する講演となったもの。円熟している…という印象。んで、わたくしは、次の箇所を、音読するのが好きだ。→「子どもの能力が2だとか3だとかいう概念を、わたしは人生のなかで形成することができません。子どもがなしうることを12345という数字やABCDEという文字で評価することができるものでしょうか。」(p.200)……声に出して読んでいる内、思わず、「そーだ、そーだぁ!」みたいな、熱が入る。胸がうるっとなる。2022/01/26
しらい
3
人間を〈身体・心魂・精神〉からなるものと認識するところから始めていくシュタイナー教育。名前だけは知っていたけれども、具体的にどんな教育のどんな活動を指すのか知らなかった。本書を読んでも、十分に理解したとは言えない。しかし、学級という単位、学年という単位ではなく、人生というスパンで教育をすることが念頭に置かれていることは理解できた。2016/01/05