内容説明
三浦つとむの代表的な著書『日本語はどういう言語か』について、吉本隆明は「いままで、このユニークな言語学者の著書は、あまりにも隠されつづけてきたのだ」と書いている。常識的な言語学・国語学・日本語学においては、三浦認識論・言語論は無視・隠蔽されてきた。本書の著者は非常識の立場にたつことにより、どれだけ言語および日本語の解明ができるかを、四〇数年にわたる日本語教育の体験をふまえて、わかりやすく解説する。同時に既存の解説書や辞書の不十分な点あやまりについても、詳細に批判している。
目次
第1部 言語とは(日本語の入口;もの・こころ・ことば;二つの概念 ほか)
第2部 日本語の分析(粘土とすし;こそあど;横浜は東京の手前 ほか)
第3部 言語教育の展望(わかることとは;「認識論」と直接教授法の原理;三セルと提出順 ほか)
著者等紹介
今井幹夫[イマイミキオ]
岐阜県下呂町門和佐生まれ。早稲田大学院卒業後、1972年フランス・パリ大学第7日本語講師。1975年千駄ヶ谷日本語教育研究所を設立。科学的直接法(SDM)を提唱、三浦理論に基づく日本語教科書『わかる日本語』編纂する。1992年ごろから主軸をベトナムに移し、2004年ハノイにSJP日本語センターを設立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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