悲しむのは、悪いことじゃない

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  • サイズ B6判/ページ数 188p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784480842992
  • NDC分類 141.6
  • Cコード C0011

出版社内容情報

愛する人を亡くした時、どうしたら「喪失」を乗り越えられるか、廻りはどう寄りそえばよいのか、「悲しみ」への向き合い方を考える。まずは、自分を大切にしよう。

内容説明

私たちの人生は「喪失と悲しみ」の連続です。大切な人を亡くした時、誰でも傷つき、苦しむその心を無理に抑える必要はなく、「喪の仕事」をする。乗り越えた後には、「失った」からこそ得られる幸せもある。

目次

第1章 震災後の心に何が起きたか(震災後に続いた異常な心理状態;四〇代の主婦、マリさんに何が起きたのか?;急ぎすぎる「心のケア」でかえって心の傷が深くなる場合も)
第2章 大切な人を失ったときに(死者・行方不明者二万人、ひとりひとりの苦しみ;第三者の態度に心を傷つけられるということ;愛する人を失う、いろいろなパターン)
第3章 まわりの人はどう寄り添うべきか―やるべきこと、してはいけないこと(人の悲しみを理解するのはむずかしい;精神医学、心理学での取り組み;「悲しみ」が減ることはない)
第4章 心の保ち方(灰色主義;ほどよし主義;感情のコントロールについて;現実逃避のすすめ)
第5章 失った後で得られるもの(「毎日の幸せ」を感じるようになれる;これまでとは違う価値観が持てる;新しいセンサーが働き出す;自分の限界に気づく)

著者等紹介

香山リカ[カヤマリカ]
1960年北海道生まれ。東京医科大学卒業。精神科医。立教大学現代心理学部映像身体学科教授。豊富な臨床経験を生かして、現代人の心の問題を中心に、様々なメディアで発言を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

コージー

58
★★★★☆心の病と呼ばれるものの根底に、「乗り越えられない喪失と悲しみ」が潜んでいることが少なくない。大切な人やものを失った時の埋めがたい喪失、悲しみから、私たちができることは?【印象的な言葉】大切な人やものを失うこと、それによって傷つくことを「対象喪失」と呼ぶ。対象喪失が起きると、人間の心ではそれを乗り越えようと、自動的にあるプログラムが動き出す。そのプログラムのことを、精神分析学者のフロイトは「喪の仕事」と呼んだ。「喪の仕事」の4段階。無感覚の段階→否認・抗議の段階→絶望・失意の段階→離脱・再建の段階2018/12/03

melon

10
現実逃避は悪くない。死にたくなったら映画館へ。生きるために必要なものは限られている。2014/11/20

猫ぴょん

9
2011年の震災をベースに大切な人を失ったときの喪失とどう向き合うかという本。 「死にたくなったら映画館へ」 ひとときの現実逃避は良いことだそう。 常に現実逃避の楽しみに映画館へ行く私でも大丈夫かしらん(;^ω^) 読みやすい本でした~2017/04/27

4
今の私に本当に必要な本だった。身近な人との別れを経験した人の喪の受け止め方の本。四月に父が亡くなり、図書館をふらついてるときに目に入って借りた。/この本に、たくさん慰められた。自分と同じような、もしくはもっと壮絶な、身近な人との別れの経験も描かれていて、自分だけではないと思えた。そしてそれが慰めになった。身近な人が亡くなって、こういう感情になるのはおかしくないと肯定された。/人の死を、乗り越えるための本ではなく、受け止めるための本2023/06/04

ぴよぴよ

3
最近ショックな事があり、ずっと落ち込んでいるので、この本で少し客観的に自分を見れた。白か黒かしかつけられないスプリッティングらしい。震災の悲しみ、掃除ができず自分を追い込むなども、「ほどよし」にすればよい。また読もう。2012/07/08

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