内容説明
世界中の人たちが食べている即席ラーメン、この偉大なる商品の発明が大阪の地でなされたことは有名な話。では、折刃式カッターナイフ、電卓も大阪発だったことを知っていますか?他にも回転寿司、プレハブ住宅など、世界初、日本初が次々に登場するのだ。商売上手といわれながらも、お人好しで自慢話にちょっと照れる、大阪人が生みだしたモノ、コト、ビジネスを活き活きと伝える。
目次
第1章 大阪的企画営業力「人のやらんことをやれ」
第2章 大阪的発想「よっしゃ、ピンときた」
第3章 大阪的開発ドラマ「思い切りやったんで」
第4章 大阪的生活感「ざっくばらんでいこ」
第5章 大阪的好奇心「それ、ええやん」
第6章 ハイカラ大阪「東京に負けへん都会やし」
著者等紹介
井上理津子[イノウエリツコ]
フリーライター。人物インタビューやルポを中心に活動中。生活環境文化研究所特別研究員。旅行ペンクラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ヴェネツィア
370
インスタント・ラーメンに回転寿司、ビアガーデンにレトルト食品。全部で30もの大阪発祥のものを取り上げる。何れも日本初であるばかりか、約半数は世界初。一種のサクセス・ストーリーであり、なんだか「プロジェクトX」めいたルポルタージュではある。著者の井上理津子さんは大阪生まれの大阪育ちのようだが、けっして身贔屓というわけではない。今はともかく、かつての大阪にはそれだけのエネルギーも、また大阪においてしか産み出せないものもあっただろう。そして、東京に一極集中しないことは日本全体にとっても、いたって健全な姿である。2022/05/21
kinupon
32
恐るべし大阪。大阪のパワーにはかないませんね。2022/05/04
とんかつラバー
13
即席麺は朝ドラで有名になったけど、回転寿司、レトルト食品、プレハブ住宅、自動車学校…大阪生まれのものってこんなにあるのか。共通してるのは「庶民でも安くて美味しいものを」「便利になるようなものを」と人のためを考えている事。オルファもクレパスも子供の未来を考えて商品を作っている。私が印象的だたのはカラー下着。それまでベージュや白しかなかった下着に鮮やかな色彩をもたらしたデザイナー鴨居羊子さん。カラフルな色彩に囲まれて好きな自分でいる。おしゃれは自分のためのもの。この人の考え方めちゃカッコいい!2023/04/28
遊々亭おさる
8
回転寿司にビヤガーデン、はたまた私鉄に自動車学校…。今では、日本全国津々浦々、当たり前に存在して日常生活に溶け込んでいるこれらのものの発祥地は笑いとあきんどの町、大阪だった。大阪事始めの数々をプチプロジェクトX風に語られる大阪賛歌。といっても、生粋の大阪人が始めた商売ではなく、他地方出身者が大阪で一肌あげたパターンも多いのだけれど、いちびりでおっせかい焼き、そして反骨精神を有する風土の町だからこそ花開いたのかも。大阪がかつてのエネルギーを取り戻すのはいつの日か。負けたらあかんで東京に〜♪2014/08/07
niz001
6
大阪発のあれこれ。グリコのおまけメダルを造幣局につくってもらったん!?当たり前なんだが見知った土地ばっかりちょっと楽しい。某所など斜め向かいw。2016/05/02