出版社内容情報
一神教が生まれた時、世界は激変した! 「平等」「福祉」「不寛容」などを題材に三宗教のつながりを分析し、現代の底流にある一神教を読み解く宗教学の入門書。
内容説明
ユダヤ教もキリスト教もイスラームも「たったひとりの神」を持つ宗教である。もとをたどれば同じひとりの神だった。それが「それぞれの神」になったとき、地球の表面が変わった。宗教史のうえでは突発的・変則的であった一神教が、なぜ諸宗教をしのぐまでに発展し、世界の底流となりえたのか―。出発点であるユダヤ教と、そこから枝分かれしたキリスト教とイスラームを視野に入れ、より大きな広がりのなかで一神教の特質を把握する。「聖戦」「不寛容」「平等」「福祉」「契約」などの題材にふれながら、歴史に決定的な影響を与えた三宗教の連環を解き、一神教の光と闇にせまる比較宗教学の入門書。
目次
第1章 聖戦がはじまる―根絶やしという宗教行為
第2章 福祉がはじまる―預言者はみなし子だった
第3章 続福祉がはじまる―夜明け前のモスクで
第4章 続々福祉がはじまる―苦しみをいたむ心
第5章 平等がはじまる―キンシャサの奇跡へ
第6章 寛容がはじまる―はるかなるアンダルス
第7章 不寛容がはじまる―離散の民の心の空洞
著者等紹介
菊地章太[キクチノリタカ]
1959年横浜市生まれ。筑波大学卒業後、フランス・トゥールーズ神学大学高等研究院留学。現在、東洋大学教授。文学博士。カトリック神学、比較宗教史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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