内容説明
〈有機農業〉運動の世界的な広がりのなかで〈農〉と〈食〉の見直しが急がれている。だが一方で有機農業は本当にペイするのかという疑問も強い。農業経済学者として運動の中に身をおく著者は日本の有機農業を経済的に分析してこの率直な疑問にこたえ、有機農業と食生活の将来を展望する。
目次
1章 有機農業とはなにか―定義と原理
2章 有機農業論の2つの系譜―日本的特徴
3章 農薬を使う経済効果―噴出する矛盾
4章 有機農業運動の展開―「求める会」の実践
5章 有機農業の技術と経営―4つの農家の生産現場から
6章 産消提携の経済的考察―ここまで進んだムラとマチの連帯
7章 有機農業の現代的意義―新しいシステムの創造