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内容説明
お性根は本当に抜けているのでしょうか?多くの国宝、重要文化財の仏像を修理してきた筆者が四十年にわたり書き綴った仏像修理秘話―
目次
序章 仏像の修理とは
1章 美術院の歩み
2章 仏像修理の流れ
3章 一人の技術者として
4章 仏像それぞれの物語
終章 千年先を見つめて
巻末資料 造像の技法―筆者が考える仏像の流行とその時代
著者等紹介
八坂寿史[ヤサカヒサシ]
1955年滋賀県生まれ。1980年に美術院国宝修理所に入所。現在は公益財団法人美術院国宝修理所・工房長として多くの修理を担当しつつ、若手の育成に力を注ぐ。これまで東大寺南大門仁王像、東寺講堂諸仏、唐招提寺千手観音立像、浄眞寺九品仏など、美術院を代表する修理物件の多くに携わる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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Ayumi Katayama
19
1980年より仏像を修理し続けてきた。そんな著者が仏像修理について語り尽くす。いや。まだまだ語り尽くすなど無理だろうな。ほんの一面を垣間見せてもらったのだろう。一章 美術院の歩み。二章 仏像修理の流れ。三章 一人の技術者として。四章に入ると具体的な修理例がいろいろと挙げられている。これがもう、抜群に面白い。例えば東大寺南大門金剛力士立像。南大門からの搬出。像の内部に隠された秘密。吽形さんの右脚材にあった刃物痕の謎。2021/09/11
hal
10
仏像の修理をなさってる技術者さんの本です。仏像に関する知識や修理方法を写真も満載で紹介してくれています。今度仏像を拝見させて頂く時は、修理跡にも注目したいと思います。2020/12/20
ちばっち
4
凄く面白かったです!口絵の千手観音の解体写真に感動しました。図鑑にして欲しいです。修復が難しいのはもちろん、運び出しが大変だという事までは思い当たりませんでした。金剛力士像があんなに縦に細切れだという事も考えもしませんでした。全てが驚きの連続です。修復に対する考え方も現在の違和感がない程度で修復した事が分かるようにするというのが一番良いと思います。建立当時の姿が見たいというのも分かりますがそれはCG等映像に譲ってなるべく元のものを大切にしていくのが良いのかなぁと思います。2021/05/16
Koki Yamashita
3
どんな世界でも職人の気概に触れると、自分の身も引き締まる思いがする2023/10/08
mizuking0417
1
仏像好きには、特に読んでもらいたい。なるほどという内容しきり。見方が変わります2021/09/20