出版社内容情報
きものコーディネーター、着付け師として活躍する著者が、自身のきもの生活で得た知恵や心意気、人間模様をエッセイで綴る。
内容説明
着付けが変われば「すがた」が変わる。プロ中のプロだから知っている―きもの上手は着付けから。
目次
1章 着姿にあらわれる「心映え」
2章 覚えておきたいきものいろは―着付け
3章 覚えておきたいきものいろは―帯
4章 覚えておきたいきものいろは―柄
5章 むかしの教え、いまの知恵
6章 きものよもやまばなし
著者等紹介
笹島寿美[ササジマスミ]
着装コーディネーター、きもの・帯文化研究家。昭和12年生まれ。福島県郡山市出身。松竹衣装で着付け師として活動を開始。並行して和装に関する研究を始める。また、帯を主役に結びのプロセスを表現するため帯人形を考案し各地で個展を開くなど、和装文化の素晴らしさを内外に発信。技術に裏打ちされた身体に優しい着付けには、年齢・業界を問わず多数のファンが存在している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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hinata
2
実用的なきもの本ではなけれど、着付けの事や、きものを着る事や、着付ける事などについてのあれこれが そこここにあります。 きものを握りつかむのではなく、指を伸ばして挟んで持つのがコツ。 帯を巻くときは帯幅の布目を大切にして巻く。 骨格に添わせて着る。 などなど、 直接教えて頂きたいなと思います。 それから、着る喜びと脱ぐ喜びがあるというのも、言葉にしてもらうと、スッキリ。そうなのよね、そういうことなのよねと、うれしくなります。 2014/12/09
林檎
1
評価32020/02/16
T-top
1
長年、着付け(特に帯結び)に取り組んでこられた先生ならではのお話が満載で、身が引き締まる感じです。やはり骨格と布目が大事なのね。一度実演を拝見しましたが、それはもう見事としかいいようのない手つきでした。2012/03/02
しゅうこ
0
たった一枚の布から自分を作り上げていくこと。今日の自分をどう見せたいか、他人にどう見られたいか。柔らかい布を通して自分を知り、世界と対話する…着物を着るというのは、だからとても知的な行為だ。そして着付け上手な人、着こなしの素敵な人は皆、自分の哲学を持っている。この本は実用的な着物本であるけれど、同時に着物と共に歩んできた著者の、人生哲学の本としても読めると思う。2010/05/23