京都 紫式部のまち―その生涯と『源氏物語』

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  • サイズ A5判/ページ数 215p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784473035196
  • NDC分類 910.23
  • Cコード C0021

内容説明

藤原道長に言い寄られ、清少納言に悪口を言い、和泉式部と一緒に働きながら名作を書き上げた紫式部。平安王朝文化のオールスターキャストと共に描く天才作家の一生には、『源氏物語』につながるエピソードがいっぱい。

目次

母なき子
学者お父さん
陰謀渦巻く
なにがし寺
文学伯父さん
親王さまの純愛
娘たちの青春
方違えの夜
中関白家の栄華
越前の国へ
からき旅の道
漂着の宋人
雪の越前国
宣孝の恋文
都へ弾む心
はしか流行
舞う宣孝
夫婦げんか
清少納言の活躍
あわれ中宮定子
夫宣孝死す
一人娘の賢子
言い寄る男たち
『源氏物語』への道
炎上する内裏
憂き宮仕え
伊勢大輔の名歌
祭りの人々
色好みの典侍
道長の悲願
友達の女房
弟よ、惟規よ
輝く中宮彰子
夫婦相和す
道長の訪れ
皇子誕生
公任と行成
内裏の強盗
大斎院サロン
呪いの事件
恋多き和泉式部
宇治殿頼通
横川の僧都
一条院焼亡
弟の最期
一条天皇崩ず
賢い皇太后彰子
苦悩の三条新帝
はかない命
残された賢子

著者等紹介

坂井輝久[サカイテルヒサ]
昭和23年(1948)、福井市生まれ。京都新聞社報道局文化報道部編集委員。昭和48年(1973)、京都新聞社入社。編集局社会部、文化部勤務を経て、平成16年(2004)、報道局文化報道部文化担当部長。平成17年(2005)より現職

井上匠[イノウエタクミ]
昭和24年(1949)、京都市生まれ。京都新聞社報道局写真報道部編集委員。昭和45年(1970)、京都新聞社入社。報道カメラマンとして写真部に勤務。平成10年(1998)から写真部長を務め、平成16年(2004)から現職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あおい

15
紫式部の生涯を源氏物語のエピソードや当時の社会情勢とともに紹介している。空蝉が継子に言い寄られる場面は自身の経験を反映していたり、いい年をして色好みの源典侍のモデルが兄嫁の源明子だったり知らなかった事が多々あり面白かったです。2023/12/05

ヒヨドリスキ

5
大河ドラマの終わりに流れる光る君へ紀行の書籍版という感じ。元々源氏物語千年の企画で京都新聞の連載で紫式部の人生に沿ってゆかりの場所を紹介。毎回細かい逸話や源氏物語のモデルと思われる人物や出来事に言及していて地味だけど好かったわー。あと色んな家系図が載っていて家系図好きとしては意外な関係性が見えてきて楽しい。好色な源典侍のモデルが兄嫁だったとか紫式部の意地悪な部分は大河ではどんな風にやるのか気になる。出仕してから出会う女房達も魅力的で一体誰が演じるのかも楽しみ。2024/08/10

Noelle

3
源氏物語千年紀には有象無象の出版物が相次いだようだったが、その中において、紫式部の生涯を追いながら京都の街を案内するという、少し視点を変えたアプローチの京都新聞連載の企画。文献のみならず、現地調査は越前、尾張、大和にも及び、章ごとに由来の場所の現在の写真、地図も掲げる。紫式部本人及び周辺の人たちの人生や、源氏物語のヒントになった出来事など、他書には出てこないような記述もあって、読み応えのある一冊だった。源氏由来のところは訪ねていても、紫式部由来の場所は、なかなか行ってないな〜、ぜひ今度は訪ねてみよう。 2016/08/31

misui

2
紫式部の生涯を辿り、エピソードとともにゆかりの地を紹介する。父の越前赴任への同行や彰子との関係、細かいところでは夕顔のモデルになった人物「大顔」の事件など、物語執筆の背景がわかる。「道長は一条天皇を火葬してから、天皇が父の円融天皇陵の傍らに土葬するよう遺言していたのを思い出したという。」道長うっかり。2010/10/24

Mayumi Maruyama

0
この本を片手に、訪ね歩きたい。2024/04/02

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