内容説明
都会のマンションの小さなルーフ・バルコニー。60鉢のバラがいっせいに花開く5月、著者にとってそこは最高のバラの園となる。晴れて気持ちの良い午後には、ミルクティーを味わいながら、バラたちの姿にレンズを向ける。ただうっとりと眺めるように撮るだけだ。バラたちもきどらず、媚びず、素顔のままでそこに在る。ここにあるのはすべて著者のバルコニーで育ったバラたちの折々の姿である。
目次
序章 花見の宴
第1章 マンションのバルコニーから(アラビアの香油;ロンドンのオープン・ガーデン;アンティーク逍遙;葉山の白バラ;エコロジー;色模様)
第2章 バラの名前(マリア・カラス;スヴニール・ド・ラ・マルメゾン;コレット;ブラザー・カドフェル;ピエール・ド・ロンサール;ジャクリーヌ・デュ・プレ;アルベルティーヌ)第3章 バラ遊び(バラからの愛;気分はクレオパトラ;踊る花びら;ローズ・ヒップ;バラの伝言;バラの雨)
終章 記憶
著者等紹介
松本路子[マツモトミチコ]
1950年静岡県生まれ。法政大学文学部卒。在学中より写真家として仕事を始め、八〇年代よりポートレイトを中心に作品を発表。個展多数のほか、国内外の美術館に作品が収蔵されている
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