出版社内容情報
留岡幸助は、明治から昭和にかけて活躍した社会事業家です。家庭や社会からはじきだされた子どもの教育のために「家庭学校」をつくり、自然のなかでの家庭的な生活を通して独立自営のできる人間を育てました。「すてるべき人間はひとりもいない」という信念のもと、社会福祉に力をそそいだその生涯を幸助自身が語ります。
内容説明
留岡幸助は、いまから150年以上まえに生まれ、日本の児童福祉の基礎をつくった社会事業家です。豊かな自然のなかに家庭学校を開校し、悪さをした子どもの教育にとりくみました。本書では、社会福祉に力をそそいだその生涯を幸助自らが語ります。
目次
留岡幸助とわたし
はじめに 児童福祉の開拓者(藤井常文)
1 学問への望みとキリスト教 0歳~21歳
2 同志社英学校から教会牧師へ。21歳~27歳
3 監獄の教誨師として27歳~30歳
4 アメリカ留学と開校の準備30歳~32歳
5 家庭学校の開校32歳~48歳
6 北海道に農場(分校)を開く48歳~64歳
7 事業縮小と校長辞任64歳~69歳
著者等紹介
藤井常文[フジイツネフミ]
1949年、北海道生まれ。1973年、千葉大学人文学部卒業後、東京都に福祉指導職として就職。児童福祉施設、児童相談所などに37年間勤務。在職中の1985年、ノンフイクション児童文学賞(教育出版センター)に応募し、「ローソクの炎燃えつきても 留岡幸助はいま」、佳作入選。1992年、『留岡幸助の生涯 福祉の国を創った男』(京都・法政出版)を刊行。東京都を退職後、明星大学人文学部で9年間、教職につき、福祉援助技術、社会福祉発達史などの授業を担当する。2009年から2010年にかけ、映画「大地の詩 留岡幸助物語」(現代ぷろだくしょん)の制作・上映運動にかかわる。著書に『戦争孤児と戦後児童保護の歴史』(明石書店)などがある。現在、児童相談所で非常勤職員として新人児童福祉司の育成に当たっている。社会福祉士(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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古谷任三郎