出版社内容情報
日本人に染みついた「和を以て貴しとなす」〈凹型文化〉を世界に広めることの重要性を説く。目からウロコの日本人論!
内容説明
万物を愛で包容する日本の“凹型文化”が排他的な“凸型文化”主導の世界を転換させ、危機に立つ地球環境と人類を救う。
目次
1 凹型文化の世界日本列島(「日本人らしさ」の原型;和の空間人と人;和の空間 自然と人;やわしき日本、険しき異国―凹型文化圏と凸型文化圏)
2 凸型文化の世界(凸型世界の人と自然;牧畜大陸ユーラシア;肉体を処理する文化(1)―去勢・宦官・肉食
肉体を処理する文化(2)―解剖学と美女像)
3 コミュニケーション凸対凹(心を操作する文化(1)―コミュニケーションの心理力学
心を操作する文化(2)―国家間のドラマ、外交)
4 一神の世界、多神の世界(垂直型と水平型―相容れぬ宇宙像;決める神、決められぬ神々)
著者等紹介
芳賀綏[ハガヤスシ]
1928年生まれ(北九州市出身)。東京大学文学部国文学科卒業。東洋大学・藤女子大学・法政大学助教授、東京工業大学・静岡県立大学教授、旧西独ルール大学客員教授等を経て、東京工業大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takao
0
日本人にもいろいろあるからな。2017/07/01
渓流
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国文学者に、民族の文化を比較し、論じることは無理と言うことが分かる本。命名だけは、凸型文化、凹型文化と如何にもオリジナリティ溢れる表現だが、各種の文化人類学者等の書物を切り貼りし、ちょっと自説らしきものを振りかけた、書斎文化論、ロッキングチェアー民俗学の典型。民族の文化を論じるには、その根底に、やはりフィールドワーク、現地調査は欠かせないでしょう。2014/02/10
たつや
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日本人の文化、メンタリティを凹型文化と説き、大陸の欧米、中国の攻撃的な凸型文化と比較している。歴史や医療、生活といった色々な側面から分析し整理されている、比較文化論の良書2020/10/20