出版社内容情報
一流研究者の多くが科学と宗教は対立しないと語り、それは科学者になくてはならない資質だという。神観について、本書は伝統的宗教の人格神は信じないが宗教を受け入れるグループ、人格神を否定し理神を信じるグループ、印度哲学的「梵神」を研究するグループの3種に大別し、さらに過去から未来の神観を俯瞰する。※2021年1月刊行の『科学者たち58人の神観』 の新装版(同内容)。
本書に登場する主な人々
・ガリレオ・ガリレイ…望遠鏡を使って初めて本格的な天体観測を行なった
・ニュートン…万有引力の法則を発見し古典力学(ニュートン力学)を体系化
・シュレーディンガー…「シュレーディンガーの猫」の思考実験で知られる
・アインシュタイン…相対性理論など数々の業績のある天才
・ハイゼンベルク…不確定性原理など量子力学に多大な貢献をなした
・ピタゴラス…ピタゴラスの定理など数々の数学的な定理を発見。古代ギリシャの哲学者にして神秘主義者
・プラトン…イデアという概念を提唱し西洋哲学の源流を築いた
・スピノザ…人格神を否定し革新的な汎神論を説き現代哲学に大きな影響を与えた
・ユング…深層心理を深く分析し人間の無意識の奧底にはある人類共通の「元型」を示した
・湯川秀樹…中間子の存在を予測し日本人初のノーベル賞を受賞
内容説明
2020年ノーベル物理学賞受賞ロジャー・ペンローズ氏の驚くべき主張!人間の意識を素粒子よりも小さな物質と仮定し、それは死とともに宇宙に留まるか転生するかだとする。過去から現代における科学者たちは、神というものをどう捉えてきたのだろうか。
目次
序章(渾沌とした社会;物理学者の神の肯定;キリスト教から見た有神論;素粒子の世界は不思議だらけ;ペンローズの量子脳理論)
本章(マックス・プランク(1858~1947 ドイツ 物理学者 ノーベル物理学賞受賞)
アルベルト・アインシュタイン(1879~1955 ドイツ/アメリカ 理論物理学者 ノーベル物理学賞受賞)
エルヴィン・シュレーディンガー(1887~1961 オーストリア 理論物理学者 ノーベル物理学賞受賞)
マックス・ボルン(1882~1970 ドイツ/イギリス 理論物理学者 ノーベル物理学賞受賞)
ヴェルナー・カール・ハイゼンベルク(1901~1976 ドイツ 理論物理学者 ノーベル物理学賞受賞) ほか)
著者等紹介
森神等覚[モリガミトウカク]
福岡生まれ。文筆家。思想家。維摩會管長。中学・高校とミッションスクールの西南学院に通い、キリスト教教育を通して聖書と西洋思想に親しむ。高校卒業後、しばらく精神の放浪にて見聞を広めた後、立正大学仏教学部に特待生として入学。昭和54年度卒。卒論は『龍樹研究』で空観に於ける異蘊の解明を論じた。業界紙記者などを経た後アメリカに移住。地球世界の文化を見て歩き人間研究を行なう。後に帰国。釈尊の語られた真理を現代に即した形で説き、50年にわたり3万人以上を指導している。令和6年10月、森上逍遙から、森神等覚へ改名(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。