出版社内容情報
あたたかい音、ウキウキした音、おいしそうな音!
自分の音色を おもいきりたのしんで
「さあ おまえたち、たのしんでおいで」
作曲家のおじいさんは、あたらしい曲をつくり
おんぷたちを送り出しました。
ヴァイオリンの演奏家がコンサートに向けて熱心に練習していると、
「ここはきゅうくつで息がつまっちゃう。ぼく、外の世界をみてくるよ!」
おんぷはそういって、楽譜から飛び出してしまいます。
ヴァイオリンのおんぷは今まで知らなかった自分の音や、外の生きものと触れ合い、
やがて、同じように逃げ出したおんぷたちと出会いました。
「演奏家を げんきにできたらいいのに……」
「たのしい音で みんなをワクワクさせたいな!」
おんぷたちは自分から音を出して、演奏家をたのしませることを思いつきます。
おんぷたちが楽譜に戻ってくると、
演奏家たちは子どものころのようなワクワクした気持ちを思い出しました。
そして、待ちに待ったコンサートの日、
「ぼくたちの出番だね! おもいっきり たのしもうね!」
コンサートがはじまり、みんなのワクワクがはじけます。
著者等紹介
よしだみなこ[ヨシダミナコ]
絵本作家・音楽家。茨城県生まれ。東京藝術大学音楽学部邦楽科卒業。箏(こと)の演奏家として活動している。第6回絵本出版賞奨励賞受賞作『新月くん』(みらいパブリッシング)。本書は、第11回絵本出版賞奨励賞受賞作
たなかしんすけ[タナカシンスケ]
絵本作家・イラストレーター。熊本県生まれ。会社員、漫画家アシスタントを経て独立。第3回絵本出版賞審査員特別賞受賞作『しろ(原作:芥川龍之介)』、優秀賞受賞作『かっぱのペピーノ』(みらいパブリッシング)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。