著者等紹介
高橋昌久[タカハシマサヒサ]
哲学者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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星落秋風五丈原
23
パリ、ルーヴル美術館で、絵を模写している女性をじっと見つめている男性の描写から物語は始まる。やけに詳しい説明がなされる。彼が主人公クリストファー・ニューマンだ。彼は更に模写している絵を買いたいと「コンビヤン?(おいくら?)」を繰り返す。フランスに来ていながら、フランス語はあまり堪能ではない。絵を描いていた女性は登場人物の一人だが、ヒロインではない。ノエミ・ニオシュである。経験が浅いがあけっぴろげなアメリカに対して、生活基盤も無いのに、体面を取り繕うヨーロッパという対比が成されている。2025/02/22